美しい写真でつづる旅行ブログ|旅と癒しのフォトギャラリー

旅と癒しのフォトギャラリー

2020-09-22四国(四万十川 etc)

四万十川を、一日70kmのサイクリングで走破!(前編)

2006年12月。この時の旅も、ある種のインスピレーションから始まった。
まだ足を踏み入れた事のなかった四国。そして前から行ってみたかった四万十川。
そして、流れ着く黒潮の太平洋。土佐の風土と酒、旨い肴、地元の人との語らい。
こうして旅の輪郭が形造られていく。。

 

ただ一番の根っ子には、故・立松和平氏が四万十川についていみじくも言った言葉にあった。
『この川がダメになったら、日本の川は全てダメになる』と。。
日本人がずっと心の拠り所にしてきたハズの、美しい川の文化。
その「最後の清流」と呼ばれるこの川を早めに見ておきたい。『行ってこの目で見るタイミングとしては今しかない!』と。

 

そして僕の、四万十川への「小さな冒険の旅」が始まった。。

 

そしてもうひとつこの川に惹かれた要因として、嵐山光三郎氏のエッセイにもヒントがあったのだ。
『この川には自転車でも走れる素晴らしい道がある。
それは、ピカピカ光線の中を進み、目で味わい風の言葉を聞ける道程だ』と・・・。

 

羽田発7時台のフライトで松山から入り、宇和島まで特急。そこからローカル線に乗り換え、中流域のサイクリング始点の小さな街:江川崎に着いたのは昼過ぎだった。
ここで1泊して、翌朝から片道約70Kmの長丁場だ。平坦な道なので問題はないが、ただ寒い。。とにかくひたすら寒い・・・。この山間の地は恐ろしい程冷え込む。
朝は0度。「南国土佐」どころか、まるで「寒国土佐」のようだ(笑)

 

カヌーもこぎたかったけど、時間の余裕がなかった事と、さすがに沈した時の事を考え、今回は断念。。山間の地はこの季節、16時でもうまっ暗になってしまう。
土佐の酒と旨い肴で、まずはこれから始まるツーリングに向けて充分に体調を整える。

 

 

四万十川を、さあ出発だ!

 

出会い頭、まずはこの川の「凛とした透明度」に驚嘆した!(@_@;)
僕もいくつかの川を巡ってきたけど、上流域の清流とは渓流であり、当然透き通っているのがあたりまえだという気持ちがある。
でも、たいてい中流域に入ると穏やかな流れに変わり、いろいろな理由で濁ってくるものだ。
それがここでは全く違っていた。。

 

こんな表現ではどうだろう。
例えば、山の中の素晴らしく透明度のいい湧き水の湖があったとする。
その湖を際限なく並べていった感じ。
川というよりは、その湖が連続して連なっているかのような不思議な光景・・・。

 


ピカピカ光線を浴びて、快調に走り出す。

 


大地から発する様々な「声」を聞きながら。。エメラルド色の水辺に、目が釘付けに。

 


静かに川は「物語」を語ってくれる。

 


川辺の、土星のような不思議な小宇宙。。

 


そこに架かるスレンダーで美しい沈下橋。
季節は12月の初旬。最高にオフシーズンなこの季節。どこもかしこも静けさに満ち、そして穏やかな冬の太陽の、喜びに溢れた光に包まれていた。。
バイクに乗った地元の郵便配達員と、川辺の僅かばかりの農家の人々や漁師達・・・。

 

おそらくこの日、この広大な四万十川をサイクリングし観光していた人間は、僕だけだったのではないだろうか。11月いっぱいでレンタサイクルは終わっていたのだけど、無理を言って特別に借りたのだった。
朝晩の寒さだけをガマンすれば、静かで開放感が必要なツーリングには最高の季節かもしれない。

 


繊細な竹林越しに見る、輝く川がいい。

 


んっ?と思ったら、シャッターを切ろう!

 


川と共に素朴に暮らす人々。。

 


なんか「歌」が聞こえてきそうだ♪

フィーリン・ホイーリン・・・。山川健一氏のエッセイ本「自転車に乗ろう!」の一節に
こんなフレーズがある。
『自転車で走る時のあの風を切り、滑るように前進する自由な感覚。あれは背中にツバサが生えた状態なんだ。あのボヴ・ディランのアルバム「フィーリン・ホイーリン」は、まさにこの感覚を歌ったもの』だと。。

 


シャレで、駅ではなくカヌー小屋。本日閉店。。

 


こんな遊び心に、思わず『えっ?』っと。

 


沈下橋は、増水時のこの土地ならではの工夫。シンプル&素朴で実にいい!

 

そしてこの日わき道も入れて、四万十川の下流にある中村の街まで約70kmを走破した。
当然、足のスジがおかしくなり、最後は片足だけで漕ぐようになった。
でも気分は絶対的に爽やかだった。
やはり綺麗な水辺は、人の心を徹底的に洗ってくれるのだろう☆彡

 


川面は光のマジシャン。波がないときは色のマジシャン。
移ろい行く、時の赴くままに・・・。ここでは、ゆったりと時間が流れていた 。。。

 


そして、目的地の下流域:中村の街に到着!

 


素晴らしい行程だった。

 

更に狙っていたのだけど、この日は満月。
もう一つの大きなテーマである「四万十川の清流に映る月に酔う!」【後編】で。

 

公式サイト四万十川

 

感想・お問い合わせ