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2020-10-12ホテル&温泉旅館

乳頭温泉・鶴の湯で、タイムスリップ。そして田沢湖の月に浸る

2007年7月に行った「みちのく旅」の余韻は、未だ鮮明に脳裏に焼き付いている。
その中で「宮沢賢治の足跡を訪ね歩いた花巻」も 「田沢湖の月光」も「八幡平の湿原」も「白い衝撃的な泥火山湖」も強く印象に残っている。

 

でも、この温泉の強烈にワビサビの効いたイメージは、特に心に深く刻まれているのです。

 

おそらく世の温泉好きが行ってみたい秘湯として真っ先に上げる、この乳頭温泉・鶴の湯。(もちろん、カムイワッカ湯の滝などの天然の湯壺は別として)
ここまで期待以上だった所も珍しい。

 

行き帰りの送迎バスの時刻の関係で、2時間程しか居られなかったけど、自分でも不思議なほど、充実した2時間でした。

 

乳頭温泉・鶴の湯で、白い湯に浸かる (前編)

 


この日は朝からずっと雨。深い霧もかかり、それがかえってこのタイムスリップしたかのような異空間さを助長し、より引き込まれたのかもしれない。

 

 


300年前の本陣のたたずまいがそのまま使用され、まるでここは江戸時代?
そんな感じだ。

 


食指が刺激される、深い味わいのある被写体が至る所に・・・。

 


この乳頭温泉・鶴の湯には、和の「情緒」と「色」や「形」、その原点のようなものが全てあると感じた。

 


そしてその特長のある白い湯につかってみる。まるで肌を溶かすかのような、まったりとした感触。

 


湯の下には玉ジャリが敷いてあり、足の裏の感触が絶妙! それに お尻の下から湯が沸いていて、これがまたベラボウに心地良い。

 

 


ホント、首から下が湯に溶けて、透明人間になってしまったかのような錯覚?(笑)

 


それと、ぬるめの所と、やや熱めの所があり、自分の好きな温度を調整できるところがとってもいい。
(だいたい巷には、ちょっと熱すぎる湯が多いよねぇ)

 

 


野趣溢れる、それでいて手入れの施された日本庭園の池につかっているかのような、恍惚とした不思議な気分・・・。

 


これまで過去に入っていた幾つかの露天風呂が、なんかイミテーションに想えてくる程。。

 


そして何もかも本格的で隙がなく、何もかもが心地良かった。

 


この乳頭温泉・鶴の湯は、夜になるとランプの灯りしかないという。

 


なんと素敵なこと! もう一度今度は一泊で来てみよう!そう思ったのでした♪

 

これまで、そこそこ日本の温泉を巡り、湯に浸かってきた。
温泉はそれぞれの良さがあって、一概にベストは決めずらい。ただまとめる意味でも、次回「私的温泉ベスト10」を練り上げて、ここで発表してみますね☆[゜ー^]

 

田沢湖で、水面が奏でる月光のエチュードを聴く (後編)

 

JEEP島で月の世界に魅せられてからは、もう様々な場所で月のシーンを堪能している。
この時も乳頭温泉・鶴の湯の入口として宿を取って、とてもメモリアルなシーンに遭遇したのだった。

 

満月の2日前のこの日、田沢湖のとある畔に立っていた。

 

おそらくここで見る月は最高に美しいのでは?と計画し、旅をして流れ流れてここに来たのでした。そして、その期待に見事に応えてくれた。

 

この穏やかで澄み切った広い湖面は、ここでしか聞くことの出来ない月光の調べ を奏でてくれたのだった……。

 

※写真はギャラリー風にシンプルに並べ、感覚的なタイトルを付けてみました。

 


【トワイライトムーン】

 


【夜想曲・ノクターン】

 


【これぞ、ムーンライトバー!】

 


【命を吹き込まれた光】

 


【アナザー・ワールド】

 


【月の棲み家】

 


【キャンディー・ナイト】

 


【リフレインするメロディ】

 


【静止する宇宙】

 

日没後、刻一刻と大気の光が終焉に向かうにつれ、あたりは茜色から蒼へ、そしてインディゴから漆黒へと推移していく。

 

月は少しずつ昇り、斜めの光をその移ろいゆく湖面に投射し、波光の曲を奏でていく。
一時も静止する瞬間はなく、そこに様々なメロディを感じ取る事ができる。

 

月の光が演奏するエチュード……。

 

もう少し、もうちょっとだけ聞いていたい。くり返しくり返しリフレインするメロディ。。
そこに、スーっと湖面に風が流れる。
さざ波で水面の波形が変わる事で、あたかもアドリブのようにメロディラインも変わっていく。

 

風はいつだって、ほんのちょっとの変化を与えてくれる。
風の悪戯? そうだ! そのアドリブが心地いい♪

 

誰も聞くことのない、光と水と風のアンサンブル。シンプルに、極限までシンプルに。
だがすぐに元のフレーズに収まっていく。永遠に終わる事のない曲。。

 

やがて月が天上に昇り、月の形だけを湖面に映すその「昇天」の時を見届けよう。

 

そして旅人は、いつまでも名残惜しそうに振り返りながら、そっと田沢湖という場を去っていくのだ。
翌日の早朝、今度は西の空でまた会える事を願って……。

 

 

※関係カテゴリー紹介
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