美しい写真でつづる旅行ブログ|旅と癒しのフォトギャラリー

旅と癒しのフォトギャラリー

2022-02-05南房総の千倉

ビーチボーイズの店と、オレンジ・シャーベットの月【千倉】

千倉は陽射しが嬉しい、「カラッポ」の空間だ。

晴れた日の夕暮、我が家のテラスからも月の出が見られる。地平線付近ではオレンジで、昇るにしたがって徐々にイエローに変わる。
ただ、遠くの建物の上からだし。。やはり「水面」があると、月の魅力は100倍ぐらいUPするのになぁ、と…。

そんな「今」を受けて、数年前の千倉に、ノスタルジックにタイムスリップしちゃいましょう! ちょうど同じ季節に、月の出をまさに海辺で、ナチュラル・ゴージャスに見た旅だったのです♪

 

さて、以前アップした「海岸美術館」からの流れで。

 

この後、海岸べりを海を眺めながら、チャリでぶらりと南へ流したのでした。前回来たのが4年以上も前。おそらく、幾つか新しい店がOPENしているだろうなと、ちょっとワクワクしながら^^ 「発見」の楽しさが一番!♪

 

旅とは、「一遍の映画の中に、自らが入り込むようなもの」だと思う。そして、「起承転結」を含めて、演出家でもある自分がどうまとめていくか。。
僕もクリエイターとして、ずっと広告デザインの仕事をしてきた訳だけど。。ただ、表現して生み出されるものは、しょせんバーチャルなもの。だからこその「旅」。

 

旅とは、徹頭徹尾「皮膚感」のある、「身体性に基盤を置くライブの劇場」なのだ!
風や情景、匂いや人々ですら、リアルにビビットに色彩を放つ。・゜゚・*:.。..。.:*

 

シナリオも自分で書く。主役は、例えば月や花であったり、あるいは店や人であったり。。その時に異彩を放つもの、何でもいい。予期せぬ収穫や発見、アクシデントに対処する事さえ、旅の良き思い出になるのです。(^-^)/

 


千倉漁港の、このポカ~ンとした、ひなびたムードがいい。「カラッポの空間」と呼んだらいいのか。。

 


トンビが魚を狙って空高く舞っていた。まるで潮風を落としていくかのように・・・。僕も鎌倉で生まれ、海べりで育った。ふっと、その「時を超えた青の憧憬」に引き込まれていく。。

 


「冬晴れ」の空に、この建物はとても映えていた。ちょっとマウイのラハイナあたりの空気感?。。言いすぎ?(笑)

 


それは遥か昔に飲んだクリームソーダの味。ミント色のソーダ水に、アイスクリームが溶けていく、あの不思議な色・・・。

 


ちょっと千倉っぽいイタリアンの店を発見! 店内からも海が望め、室内なのに、潮風を感じる。
パスタの後はデザートタイム。この時は、このオレンジ・シャーベットが「特別な意味」を持っているとはツユ知らず。。

 


光が風と遊び、そして喜んでいる♪

 

ビーチボーイズの店【ダイヤモンドヘッド】の発見!


その後の帰り際、ふと、妙なヤグラが目に入った。海水浴場の見張り台? そして三角の飾り物。。
何か記憶の奥深いところを、ザクッと突付かれたような気がした。ん?何だろう・・・。

 


これは店なのだろうか? と思って正面に回ってみた。『ダイヤモンドヘッド』の看板。。。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ん?ん~??え~??? これはまさに、かつて放映されていたTVドラマ「ビーチボーイズ」の、あの民宿!

 

放映終了と同時に取り壊され、しかもロケ地はずっと先の米良の方だったのに、、それが何故ここに!!!?

 

僕の気配を感じたのか、ひょっこり店のご主人が出てきた。『これって、もしかしたら、あのビーチボーイズの?』

 

すると、ニコニコ笑って、『ええ、どうぞどうぞ、中へ』と。

 


今回のテーマは「千倉の空気感と月」なので、余り詳しく語るスペースはないのだけど、とても素敵な発見だった。
実はこの後、月を見た帰りにも寄って、バーボンを飲みながらご主人と、「積もる話?」で盛り上がったのでした^^

 


で、その一つ。単純に、『あのドラマは良かったよね~』と♪

 

【ダイヤモンドヘッド】 現在は土日のみの営業のようです。

 

オレンジ・シャーベットの月にまどろむ。


そんな超ド級の発見もあって、ちょっとウキウキしながらレンタサイクルを返し、また海岸に戻った。
『!!!』素晴らしい月が出ていた。ピンクに染まった大気の下の青い水蒸気の層に、オレンジ色の月がポッカリと浮かんでいた。

 


まだそれほど暗くはない。清々しいとも言える絶妙なタイミングだった。
そして水平線上に雲もなく、首都圏にあってもここ千倉ではスモッグの層も薄く、くっきりとした月。ここまで条件が整う事は珍しい。めったに見れない光景だ。

 


ふと、昼間のオレンジ・シャーベットを思い出していた。その化身のような月。もちろん偶然なのだけど、何故だか嬉しい^^ 「旅」という一遍のドラマの中で、何か偶発的なストーリーが生まれたような不思議な感覚。。

 


月は徐々に昇り、オレンジから少しずつイエローに変わっていく。穏やかに寄せては返す波のライブの臨場感と月。。それは果てしなく美しい光景だ。

 

そして波打ち際に少しずつ「月の道」を映し始めた。大気がヘリオトロープ(藤色)に染まり、夢の世界にいざなってくれる。映画に例えるなら、瀟洒なフランス映画? さりげないけど、深い。。

 


砂の上を、サ~っと引いていく波が描く、軽やかでナチュラルな造形美。

 


そして少しずつ暗くなり、「月の道」を鮮やかに描きだす。刻々と移り行くムーンライトBAR。
初冬の夜風は冷たいけど、美しい月の光とウイスキーで、状況はキリリと引き締まり、心にポッと灯が灯ったような気がした。寒さも忘れ、不思議と気分はどこまでも晴れやかだった。。

 

『全て良し!』と思わせてくれる、いい一日だった。「旅の時間」という濃密な一日に乾杯!♪

 

最後に海岸美術館に置いてあった本「とれたての短歌です」(俵 万智+浅井 慎平)にちょっとヒントをもらって、僕も一句ひねってみました。

 

『オレンジの 月に向かいて 黄昏の 甘酸っぱさの 遙か見た夢』  

 

感想・お問い合わせ