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2022-05-28甲虫・その他の種

夏の夜の「ホタル酒」の極みの中に【新潟:魚沼・八海山の麓】


※フリー画像から

 

ホタルには特別な思い入れがある。毎年必ずこの時期に「ホタル旅」をしていたのだけど、ここ暫くは近場でポツポツ見る程度でお茶を濁している。今年は何とか1泊ぐらいして、遠出を計画したい。それで気合を入れる為にも、このタイトルの時の分をアップしてみよう。

 

これは以前の6月旅。これはもう、徹底的にホタルをメインに据えた旅だった。
かなり前から、年一のホタル旅は続けてきている。一番BIGだったのは、九州:福岡の星野村かなぁ。。

 

で、今回は、この時の6年前に行った新潟の魚沼地方の再訪。色々候補は調べたけど、何か6年前に行った所に再び「戻る」という部分に、妙に惹かれたのだった。一度行っているだけに土地勘があり、よりディープに最深部に迫れる。

 

現在、全国に「ホタルの里」的な所は随所にある。それに「ホタル祭り」。
町興しという部分もあるだろうけど、現地の熱心なホタル愛好者達の努力もあるだろう。それはそれで、とても素晴らしい事だ。

 

ただこうした施設は、ちょっと人工的で、次から次へとクルマやバスがやってきて、そのヘッドライトや音がかなりうざったい。 ̄○ ̄;)
更に大勢の人で賑わうので、なかなか落ち着いてホタルの情緒には浸れないものだ。。

 

ホタルは絶対に、風のような「さりげない風情」がないと・・・。そこで今回はロケハンのプロとして、かなりロケーションを極めたのだ!

 

そのポイントを上げると、、

 

①ただあるがままに、人の手を加えていない自然発生のホタルが飛んでいる事。

 

②名酒:八海山を飲みながら、ホタル灯の情緒に浸れる事。

 

③だから故、当然クルマでは行かずレンタサイクルで行き、フットワーク良く、誰も知らない秘密の場所を捜せる事。

 

④閉ざされた山の斜面や谷、林の中ではなく、開放感のある広大な田園の中で見る事。

 

⑤近くをクルマが通らず、明るい電灯もなく、静かに、徹底的に静かに、だ。

 

とまあ、望んでもかなり難しい、シチュエイション的イメージの願望はあったのだけど(笑) でも結果は、恐ろしいまでに大成功!ヽ(´ー`)ノ
今までで一番シュールで、素敵な時空間を堪能したのでした♪ 

 

しかも戻ってから、宿の露天風呂にゆっくりと浸かれるという念の入り(爆)

 

前回と同じく、六日町の同じ宿に泊まり、同じ自転車屋からレンタサイクルを借りる。
2泊3日の旅だ。6年間の穴を埋めるべく、断片的な記憶が甦ってくる。面白い! こういう時間軸の流れの中に身を置くのも旅の醍醐味。

 

そして徹底した地元の人への聞き込み調査。すると、六日町はほぼ全滅。。6年という歳月もあるし、昨年水害の被害もあったという。
ホタルの生息する環境は、年々減っているようだ。。ただ隣町の塩沢の田んぼに、ある程度発生しているという。

 

行こう!チャリで片道45分。昼間、炎天下の中での走行はかなりハードだけど。。
盆地といえど、それなりに起伏もあるし、チャリはノーギアで、もちろん電動ではない。(;>_<;)
昼間の調査(ロケハン)と合わせて、2日間で3往復した事になる。

 

いや~、、まだまだ体力は落ちてないぞ!それに気力も!(笑) では、写真と共に振り返ってみよう。

 


田んぼの広がる景観は、まさに日本の原風景だ。とても美しいと思う。・*:..。o○☆*゚¨゚゚・

 


そして徐々に陽が傾き、壮大な夕暮を迎える。ここが僕が見つけた、誰も来ない秘密のホタルの場所だ。

 


田畑仕事をしていた地元の農家の人達は、『わちしら、そげんもんは、子供の頃から見慣れとるからに』と言わんばかりに、ホタルが光る前に家路に急ぐ。

いいなぁ、、これだよ、このナチュラルでさりげない空気感だよ。☆[゜ー^] 今はそこに一番の価値を感じる・・・。

 


さっそく、おもむろに名酒:八海山を取り出す。わざわざこの為に、アイスボックスを旅に持参するという念の入り。これが僕の「こだわりの旅」のスタイルだ(笑)

氷でキンキンに冷やしたそれは、喉を清流が滑り落ちるように流れていく。こんな旨い酒は久しぶりだ♪

いい水と厳しい風土のある所に、いい米と、いい酒が生まれる。そしてホタルも。。

 


おあつらえ向きに、半月が頭上に。満点の星空とホタルの競演がベストなのだけど、控えめな半月の光も、それはそれで心に優しく響いてくる。

 


※フリー画像から

 

そして8時きっかり、最初のホタルが光りだす。そして次々に仲間達が呼応する。さあ最高のロケーションの中、いよいよホタルの光のライブだ!・゜゚・*:.。..。.:*

 

手のひらに乗せると、呼吸するように光を点滅させる。まさに命の光・・・。

 


実は肉眼では光の乱舞のシーンは、とてもエキサイティングに見えているのだけど、そのあるがままのシーンは写真には撮れない。
これで15秒の露光を加えているのだけど、、少し光の点が見えているかな?

 


※フリー画像から

 

よくやる方法としては、このように3分~5分ぐらい長時間露光して、光の航跡を捕らえる事はできるのだけど。ただ余りにも、現場の生で見るシーンとは違ってくるので。。

 


ただ一つ、僕が以前撮った、その航跡を捕らえた写真を掲載してみよう。光が呼吸するように脈動しているのが分かる。(@_@;)

 

癒し効果をもたらす「1/f のゆらぎ」があるとされている蛍の光。広大な田んぼ、その米から造る命の水=酒、そしてホタル。聞こえてくるのはカエルの鳴き声だけ。。

 

まだこんな極上のシチュエイションでホタルを見れること。そして、この時この空間に、乾杯だ!

 

以下は、6年前にこの地を訪れ、書き留めた文章。
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なぜホタルの光を、毎年必ず見ずにはいられないのか?
それは日本という地において、蒸し暑く雨の多いうっとおしいこの季節だからこその「清涼な紅一点」。全ての季節には、意味を含む「旬」がある。この季節において、それが最強・最高の夏の風物詩だからだ。

 

成虫になってたった一週間だけのはかない命。その間、雨露だけをすすり、最後の生を交尾を目的に、最大限の自己主張で光りを放つ。いとおしい命。昆虫特有の素朴で単純で、コケットな存在のはかなさ。。そして究極のマイノリティ・・・。

手のひらの中で可愛らしく、 会話をするように光りを放つその神秘性。。少年の頃見た、ノスタルジックで哀愁を帯びた光のペイジェント・・・。それは人間の感性の最も深い所に届く光なのだ。「生という光」の、これは凝縮されたシンボリックな形なのかもしれない。
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そして次に、6年ぶりに同じ地で、今回感じたシーン描写だ。
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フワリフワリと数個・数十個の命の光が点滅を繰り返しながら、薄暮の空間に浮かび上がる。その光の乱舞は何て表現したらいいのだろう。。

 

ワタ雪が自ら光を放ち、ユラユラと重力を失い、夢幻にあたりを彷徨っているかのような。。それでいて、鋭いキラメキを放ち、台地を切り裂く流星群のように。あるいは、音もなく呼吸する、妖精が乗り移った光のカゲロウのような・・・。

 

そのシーンは、「宇宙的光景」とでも言ったらいいのだろうか。。地球上のどのシーンとも違う、どこにもない、命を持った光が織り成す、官能的でもあり、優しく切ない程いとおしい光景であった。。
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