2023-03-25東北(サファリパーク)
後生掛温泉・自然研究路|大湯沼は衝撃の幻想世界だった!
脳天を打ち抜かれるような光景!!それが見れる事は、そう滅多にはない。海外を130回も旅している僕ですら、そう。もちろん、水中となると話は別だが。地球そのものの深淵なる懐に入る為、とんでもなくダイナミックなシーンの数々が脳裏に浮かぶ・・・。
要するに海外の陸旅となると、制限と危険度が高すぎて、なかなか奥深く入っていけないからだ。そんな中で最近、国内旅にハマッテいるのは、そういったフットワーク上の理由が大きい。自国の気軽さで、限りなく最深部に近づける。
それは例えば、夜の幻想的な満月の日に合わせるとか、早朝の深い霧の中を彷徨うとか、誰も知らない未知の場所に分け入っていくとか。。
今回は、ずっと暖めてきたこのテーマを取り上げてみよう。以前に行った「ロングのみちのく旅」で出会った光景。超へヴィなので、なかなかアップするタイミングがなかったのだけど、ちょうど今年もゆる~い桜旅の時期。
しかも前回、近場の水族館・アクアパーク品川を取り上げたので、それの真逆ということで、丁度いいタイミングなのかもしれない。
この時のロングのみちのく旅。秋田の田沢湖から玉川温泉を経由して、辿りついたのが後生掛温泉。ここで一泊なのだが、とても気になっていた、近くにある「後生掛自然研究路」。もちろんガイドブックには、ほんの僅かしか紹介されていない。全貌は謎だ。
ただ、ちらっと見た現地でもらった地図に、妙に大きな沼が記されていたのだ。???大きい未知の沼・・・それだけで興味が膨らむ。もしかしたら!!!
そして目の当たりに見た光景は、どう言ったらいいのだろう? 今までの数多くの旅の中で受けた衝撃の中でも、ずば抜けていたかもしれない。
しいて肩を並べられるとしたら、以前に見た北海道・大雪山での圧倒的シュールなシーンぐらいだろう。それ程の「足の震える衝撃の光景」だったのだ。
後生掛自然研究路をどんどん歩いていく。目指すは、大湯沼。所々に白濁した湯を湛える沼が点在していた。これだけでも、凄い迫力! 徐々に、白い迷宮の中に迷い込んでいく・・・。
まるで、月面の上を歩いているかのような「異次元世界」。不思議な恍惚感に浸る。
その全体像を見たときの衝撃は、今も忘れない。背筋がゾクッとした。直径100mはあろうか? かなり大きい!!そして「白」は、状況によっては圧倒的に神秘な色だ。
こんな凄まじき沼が、実際に日本にあったとは。。
そして湖面から立ち昇る水蒸気と大気の霧で、視界は限りなく閉ざされる。白い幻想性、、ホワイトアウト・ドリーム・・・。
回りを見渡すと、グツグツと煮え立った巨大な鎌の中に居るかのように、あちらこちらでボコボコと、今まさに大地の活動を繰り返している。
その中の一つに、じっと目を凝らす。動画でも是非ご覧下さい。
霧がスッと晴れる。この星は霧を発生させることで、瞬時の映像美を現出させる。
泥を激しく巻き上げ、活動する大地!地球は生きている!!それをまざまざと見せ付けられる。
更にこの日は満月。「冷たく、非情に、孤高に」生きている地球・・・。その断片を垣間見れたような気がした。
宿に戻り、この泥のような湯に浸かる。後生掛温泉、不思議な妖気が漂う。僕がこれまでに行った温泉の中でも、神秘性ではずば抜けていた。。
白い巨大な大湯沼のイメージ。その感触を思い出し味わいながら・・・。
翌朝、更に深い霧の中、夢の続きのように後生掛自然研究路を歩き、もう一度大湯沼に向かった。
そして、見え隠れする、驚異の時空間。この光景は、一生忘れることはないだろう。
この日本にも、まだまだ「知られざる絶景」というものが存在している。旅の最大の目的、それは、かつて見たことが無い程の衝撃的な光景に出会うことではないだろうか。
まどろみの癒され旅、自然の豊かさに触れる旅、四季の美しさを感じる旅、歴史を訪ね歩く旅、見知らぬ街の散策、ご当地料理、全て好きだ。
でも僕は、旅が「非日常」「反日常」の最後の砦として機能する以上、今回の「衝撃の発見」のような旅を、最大の目的としたい。
そして、旅は永遠に終わらない・・・。
この光景は以前アップした「国内の心に響く絶景ベスト10【2006~2011の6年間で僕が見た】」の中で、第2位として取り上げています。是非ご覧下さい。
そんな旅のエキスをオモチャ箱のように、ここに沢山置けたらいいなと思います。そして見に来てくれた方の、何か、これからの「旅のヒント」になってくれれば、と。
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