2024-09-08信州の霧ヶ峰
早朝の深い霧で、幻想的なオレンジ色に【霧ヶ峰・八島湿原3】
さて、最初から計画していた今旅のハイライト。霧ヶ峰・八島湿原で、早朝の深い霧に包まれるという。その為に前線基地「ヒュッテみさやま」に、あえて泊まった訳だ。
僕にとって、「霧」は最高のアーチストでありクリエイター。限りなくイマジネイティブな光景を創り出してくれる。
それに早朝は、最良のプレミアムタイム。朝露で花たちがキラキラと光輝き、昼間とは違った表情を見せてもくれる。
更に歩いている人も少なく、しっとりとしたプライベートなトレッキングも楽しめる。
早朝、3時半起床。まだ外は、シーンと暗い時間帯だ。冷たい高原の水で顔を洗い、頭の芯をスッキリとさせる。
さあ出発だ。午前4時。『お~!』 うっすらと霧に包まれている。『やった~!!』
生い茂る下草は朝露でギンギンに濡れているので、それを避けながらの木道歩き。
八島湿原の入口に着くと、木々と霧で、素晴らしい水墨画を描いてくれる。
そして深い霧の中、日の出の太陽が顔を出した。大気がオレンジ色に染まる。
何という絶景!
誕生と終焉、創造と破壊、喜びと悲しみ、、瞬時にインスピレーションが沸き上がり、魂を震え上がらせてくれる。
深い霧の中で見るヤナギランは、昼間とは全く違う色をしている。
色で言うなら、ひっそりと木陰に咲くローズレッドというトコロか。
更にオレンジの斜光を浴び、生命力を帯びたオペラレッドに染まる。
そして初々しい事。イエローという色が幾重にも変化を帯び、心地良く網膜を刺激してくれる。
高原の花たちは慎ましやかで、秩序と自浄作用があり、「うっそうと生い茂る」事がない。平地での「草ぼうぼう的」な様相が少ないし、そういうトコロも高原が好きな理由。
ん~、無理をしてでも、早朝、3時半に起床の計画を立てて良かったぁ。
以上、今回の「霧ヶ峰・八島湿原」3部作は、これにて終了。
ここへは、毎年「夏の定番」として訪れたいと思った。ただ来年はどうなるか? 他にも見てみたい所も沢山ある。でも、定期的に通いたくなる所があるって事は、とても幸せな事だと思う。
八島湿原よ、フォーエバー。この先、いつまでもこの自然が保たれてくれる事を願って。
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※これまでも、『何度でも行きたい心の地:信州の霧ヶ峰』のカテゴリーとして、4編アップしてあります。是非ご覧下さい。
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