2020-09-09カフェBAR&レストラン
和酒Bar K.MIYAMOTO(熊本市)で、ホタルのような光に陶酔する
関空旅博でJEEP島のブースを出すようになってから、昨年で7回目。
そして、そこは根っからの旅好き。トンボ帰りで戻ってくるのは余りにももったいないと、毎年帰りギワに西日本方面を旅する事が定番に。
初年度が和歌山で、以降、神戸、鹿児島、山口、熊本、長崎、大阪、奈良と。
特に鹿児島からの3年間は、日本で最も自然発生のホタルが多いと言われている、鹿児島の薩摩町、山口の木屋川、熊本の旭志村をメインに。
僕が勝手に3大生息地と名付けた地を巡り、ひとまず制覇を。
で、今回は熊本旅で出会った素敵なBARの紹介。ホタルともシンクロするし、何故か今、無性にこれをUPしたい! そういう気分なのです(^-^)
熊本市で、思わず背中を押されるようにドアを開けたBARがあった。入り口には「和酒Bar K.MIYAMOTO」の名札だけ。でも何か雰囲気にピンとくるモノが。
BARの品定めは難しい。しかも初めての地では。。たいがいが外からは中を伺えないので、どうかな?と試しに入ってみて『あっ、すみません。見に来ただけなので、また来ます』となる事が多い。
ただ今回は勘が当たってドンピシャ! すぐにいいBARだと直感できた。入るなりマスターが『珍しいですねぇ。ウチはなかなか人が入ってこないのですよ』と。
いえいえ、ご謙遜を。
いいなぁ、この泰然自若とした、ゆとり感! ガチャガチャと世知辛い東京近辺では、絶対にこうはならない。
いいBARの条件の一つとして「内と外の融解」というのがある。この和酒Bar K.MIYAMOTOも、いい形で外から中を伺い知れ、中から外へも開け放たれ、心を浮遊させる事ができる。
しかも吹き抜けの中二階になっていて、上部にも開放感がある。僕の一番好きな構造だ。空間が様々な事を語ってくれる。。
しばらくして、カウンターの隣に地元のOLが入ってきた。ふっとしたキッカケで、何とはなしに話しが弾む。こういうのがいいよねぇ。
「和酒Bar K.MIYAMOTO」、お薦めです。
ところで、僕はこんなBARがあったらいいなと思っている。
そこはすでに朽ち果てた廃墟のようなBAR。全てがボロボロだ。さすがに営業してないだろうと試しに入ったら、実はやっていたという(@_@;)
マスターは筋金入りの世捨て人。もうそれだけで味があるし、話をする価値がある。店内は一歩間違えば「廃墟」。でも居心地がいい。廃墟という美学をよ~く分かってられる。
そしてよく見ると、実は色んな所にこだわりが感じられるのだ。
マスターは以前スコットランドのとある島に赴き、特にその酒造所に思い入れが深い。例えばアイル・オブ・ジュラとか。そしてシングルモルトしか置いていないというこだわり。
静かに、その島の事を肴に酒が飲めたらいいなぁ、と。
例えば草原を滑らかに吹き抜ける風の事でもいいし、ある夏の季節に幻のように咲き乱れるワイルドフラワーの事でもいい。あるいは昼間でも夜のように暗く物悲しい内省的な冬の事でもいい。
『いいBARには、甘美なる終焉の匂いがある』
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※関連カテゴリー紹介
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そんな旅のエキスをオモチャ箱のように、ここに沢山置けたらいいなと思います。そして見に来てくれた方の、何か、これからの「旅のヒント」になってくれれば、と。
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