2024-05-08全国さくら漂流
小金井公園の桜が満開時に、江戸東京たてもの園をそぞろ歩き
春の花の季節の移ろいは、とにかく早い。梅の後、桜が満開になり、同時に菜の花が彩りを添え、散るや否や、次はツツジが咲き誇る。
間髪を入れずに藤が見頃を迎え、すぐにバラの季節。そして紫陽花から夏のシーズンに移行する。。もう目まぐるしいの、何のって(笑)
今回は、ちょっと前に行った「桜の季節」のネタで。今年は何処へ桜を見ようかと。。そんな中、ふとよぎったのが以前住んでいた西東京市での思い出の地:小金井公園。
思い起こすと、ここで見た桜吹雪が今まで見た中で一番強烈だった。
花見シーズンを終え、平日の人影もまばらな午後。そのピンポイントの風の強い瞬間、桜が舞い散る圧巻のシーンに唖然とし、立ちすくした。 ̄○ ̄;)
もう、まさに桜の花びらの嵐。これこそ桜吹雪の頂点のシーンと言えるかのように……。
そんな思い出の地に今年は行ってみよう。そしてすでに何度か訪れている江戸東京たてもの園と抱き合わせて。
江戸の情緒を更に引き立てるのに、これほどおあつらえ向きの季節はないだろう。。
小金井公園の桜は、今まさに「春爛漫」といったトコロ
桜は、地にも降り積もった花びらが重要。まさに「天と地」に咲く。
江戸東京たてもの園も、桜色に染まっていた。
それでは見ていこう。これは「子宝湯」。東京の銭湯を代表するかのような建物だ。
丁度すぐ横にある居酒屋「鍵屋」。1856年に建てられ、震災・戦災をまぬがれた。
飛騨高山辺りなら、まだこの風情で営業してそう。こんな中でボ~っとしながら一杯いきたいねぇ。
この辺りは「下町中通り」というエリアで、いい具合にレトロな建物が並んでいる。その入り口にある「植村邸」。建物の前面を銅板で覆ったその姿は、看板建築の特徴をよく表している。
隣の乾物屋の「大和屋本店」との並びがいい味を。こちらは港区白金台に1928年に建てられた木造3階建ての商店。
これは「万世橋交番」。デザインや建築様式から明治時代のものと思われる。
この他にも沢山の建物があり、一つ一つ物色しながら見て歩くのが楽しい。
さて、今回のテーマは桜。古い民家の庭に舞い散った桜の花びら。それが「風の造形」で川の流れのように。
夕暮から夜に至るまでに、桜を見納めよう
江戸東京たてもの園を出ると、もう夕暮だ。桜が昼間とはまた違ったムードを醸し出す。
最後まで見届けたい。桜と供に居た、静かな一日を振り返るように……。