2020-09-12北アメリカ・中南米
ゴンサロのマルガリータ。 【ホンジュラス・アンソニーズ・キー】
ダイビングがらみの旅の楽しみは、もちろん潜りそのもの、イン・トゥー・ザ・ブルーだ!
ただ、旅先でその時々で演出する、天然即興の「特設BAR」も大事な要素。
場所によっては自然のサウンド(鳥や虫の声、波の音)にBGMをかぶせたり、ケミカルライトで光を演出したり、広がる星空、そしてたっぷりの氷、気に入った酒、それら全てで、どこででもBARは可能だ。
たとえば、タイのホテル内にあるうす暗いビリヤード回りがその日のBARになったり、パングラオ島のフィリピン人達がたむろする怪しげな小屋でダーツをしながらとか。
モルディブでは、夕暮れのビーチのとある一角での、夜光虫を見ながらの潮騒BAR。
そして、パラオのホテルのベランダが止まり木のようにBARと化し、一人また一人とやってきて、ガイドさんを囲んでその日のダイブ話に花が咲く♪
あるいは、ロタのホテルの静かなプールサイドが、その日の賑やかな貸切BARになったり、テニアンのタガビーチの夕焼と船のシルエットが美しい即席のハーバーズBAR。
そして極めつけの、ボートで行くフィッシングBAR。
ちびちび飲みながらの夕暮れの釣りは最高!( ̄▽ ̄)b
オープンエアで風が心地良く、作られたものではない自然のあるがままの環境がいい。
毎日々、その日一番酒の似合うシチュエイションを、勘とシャレで選ぶところがいい。
バーボンかジンかワインか、はたまたラムか…その時々の気分で選びたい。
大事なのは、ダイブの水圧と青で、体がほど良く引き締まっている事。
南の情熱的な風で、意識を素(少年)の状態にトランスできる事。
そして熱くほてった体に、その土地の臭いをしっかりと身にまとえる事。それらが必須だ。
さらに本命としてのダイブのシーンがことさらビッグだったら、なおいい☆彡
要するに、ワイルドに大海原に飛び込んだ後は、作られたこじんまりとしたBARでは、全然物足りないのだよ┐(‘~`;)┌
でもそんな中で、マイ・フェバリット・バーをひとつあげるとすれば、ホンジュラスにあるアンソニーズ・キーのリゾート内のBARが思い浮かぶ。
出来合いのBARはこれぞ!という所はなかなかないのだけど、ここはとても気に入った^^ ちょっと高台にあり、オープンエアで風の通りも申し分ない。
特にランチの前の、ものうげな時間がいい。
午前中の2本のダイブを終え、お気に入りのカウンターに座り『フローズン・マルガリータ・スペシャル』とバーテンのゴンサロに言う。
このスペシャルとは、ゴンサロが特別に僕のためにテキーラを多めに入れてくれる事。(笑)
ホンジュラス人で特に愛想がいい訳でもなく、コワモテでバーテンぽさもさらさらないが、このゴンサロのつくるマルガリータはベストだ!
マッターホルンのように切り立ったフローズンの形も申し分ないし、自然の熱でじわじわと染み出てくる濃密な泉がまたいい。味はひたすらシャープだ。
『カリブだな♪』って思う。
かつて村上龍氏が『最高のバーテンダーは革命家か亡命者じゃなければならない』と言ったけど、なるほど。。
そういえば、ゴンサロの時折見せる笑顔の隙間には、やはりどこか緊張感のあるストイックなものがあった・・・ような気がする(笑)
ちなみに1回だけ彼がいなく、他のバーテンがつくった事があったが、だめだった(;>_<;)
水っぽくて、キレがない。形も崩れている。。
要するに大事なのは、その一杯をつくる集中力とタイミングだ。
いいカクテルは、その一杯で世界が完結する。・*:..。o○☆*゚¨゚゚・
────────────────────────────────
カリブ海は大好きだった。ちょうど日本の裏側で、海の中も全く生態系が違うし、スコーンと頭を叩かれたように爽快だった。
またそんなダイナミックな旅をこれからも出来ることを願って☆[゜ー^]