2020-09-20ホテル&温泉旅館
オーパヴィラージュで過ごす、ある夏の時間。(南房総・館山)
透明な陽射しの中のオーパヴィラージュ。
着いて、すぐ目に飛び込んでくるのが、この標識。
世界中への、果てのない「旅への憧れ心」をくすぐる☆彡
そして、まずは陽射しで火照った肌を、いったんプールの水で冷やす事から始めよう。
サーフライダーで浮かんでみたり、2~3回往復で泳いでみるのもいいだろう。
そしてプールから上がり、濡れた体をデッキチェアに投げ出す。
あ~、皮膚が内側から喜びを感じているのが分かる。*:..。o○☆*゚¨゚゚・
9月の陽光は、まだ充分夏の力強さで肌を照らす。でも風は南房総特有で、透明で心地良く爽やかだ。熱さと冷たさと風と。それが同時にやってくる得もいえぬ快感!☆彡
全てが喜びに溢れている。自分も世界も、光も水も風も、何もかも・・・。
9月に入ってから夏を感じに、南房総のホテル:オーパヴィラージュに通うようになって久しい。
肌には日焼けの後が残り、チリチリと心地いい刺激を感じながらこの文章を書いている。
夏は終わらない。そして終わらせない。一年中いつだって夏を感じていたいからだ。
ちょっと田舎の南仏サントロペあたりの匂い。サンサンと降り注ぐ「陽光と潮」のイメージが、この南房にもある。フッと風のように、かの地に立つデジャブ。。
このホテルの名称「オーパヴィラージュ」は、小説家:故・開高健の「オーパ」からとったものだという。
氏と親交のあったというオーナー。そのコンセプトがどう生かされているのか、それにとても興味を覚えたのだ。
全体に瀟洒な南欧風プチホテルといった感じだが、スタッフが気さくで明るく、気配りも隅々まで行き渡っている。
開放的なテラス席でとる美味しい食事、小さいながらも静かに寛(クツロ)げるプールサイド、カジュアルでちょっと広めのゲストルーム。それらがとてもいい^^
まさに「大人の隠れ家」ってな雰囲気だ♪
ひとしきりのプールサイドから、今度はインナーの世界へ。
ホテル内に「開高図書室」というのがある。氏の本やその周辺のものを、いつでも読む事ができる。内と外。インナーとアウター。陰と陽。思索と無為。空想とリアル。ミクロとマクロ。いつでも両方必要だ^^
氏の「紀行本:オーパ」は、当時とてもセンセーショナルだった。オーパとはブラジル語で、『驚く・感嘆する』とかの意味。かの作家が世界中を股にかけて行った、豪快な釣りの旅。
その写真と言葉が、見事に「一つの旅の世界」を創出していた。
僕もこのシリーズには随分影響を受けた(≧∇≦)
ただ観光的に歩き・見・食べ・体験する旅もいいけど、こういうメインの目的である「背骨」が、ド~ンと一本通っている旅もいい^^
僕の場合は、釣りの代わりにダイブだった。これを主軸に置いた旅を、ほんと死ぬほど(笑)ガンガンやってきた。巨大なオヒョーやチョーザメを釣る代わりに、巨大なマンタやジンベイと泳ぐという形で。。
でも「オーパ!」の真髄は、この両者は何も変わらないと思う。(^◇^)
で、この「ホテル:オーパヴィラージュ」は南仏をイメージしている訳で、最初は「?」と思った。
もっと土臭く、例えばカナダの湖畔に建つログキャビン風の建物。食事もワイルドに、バーベキュー等の野外料理の方がイメージに合うのではと。。
でも、アラスカからアマゾン、モンゴルからスリランカと世界中を飛び回ったシリーズだ。フッと羽を休めるための「寄港」としての南仏プロヴァンス。
ちょっと洒落たこの発想も悪くないと、今は思っている♪
窓はイメージが創り出す、自由な絵画だ。「光と水と風」のマチエールを、抽象的に描き出す。
翌朝。まだ太陽が顔を出さない、この「蒼の時間帯」が好きだ。
日常と非日常のハザマ。旅のまさに珠玉の時間♪
そして夕食と同様、朝食もオープンエアのテラス席で。光がユラユラと、風と遊んでいる。☆.*°
更に、建物の隙間から見え隠れしている光景に、一瞬『!!!』。
畑の広がる田園。爽やかな緑。。一瞬、プロヴァンスの風を感じた。・゜゚・*:.。..。.:*
・・・こんな「オーパ!な夏」もあっていい。☆[゜ー^]
最後に「本:オーパ」の中の好きなフレーズを、一つ引用してみよう。
・・・こういう瞬間、澄明であたたかい、キラキラ輝く潮が、澎湃(ほうはい)とさしてきて、全身にみなぎり、自我が肩からのびのびと揮発していく。
ハイネは、遊んでいるときだけ男は彼自身になれると、いった。
ニーチェは、男が熱中できるのは遊びと危機の二つだけだと、いった。
——————————–【「オーパ!」アマゾン篇より】
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