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2020-09-21雪景色:ホワイトーン

冬の谷川岳。スノーシューとロープウェイで「白の原点」に帰って

今回は、ある冬の時期に行った谷川岳。
1月の正月を基点とした冬の季節が、その年の始め。それにシンクロするかのように、この白い雪原を見ていると、心がス~っと漂白されていくような気がする。。
それは、「マッサラな地点に立ち、新たなスタートを切る」、まさにそのリセットそのものなのだ!

 

だからこそ、荒々しい冬山を感じてみたくなる。
旅のベクトルは、その時の心境を反映する。静かに、奥へ奥へと、、深く深く、更に深く……。

 


グレートーンのスリガラスのような空。陽光が、ボ~っと鈍い光を放つ白昼。
そんな光のグラデーションを、冬枯れの木の枝越しに見るのが好きだ。

 


その時フッと閃いた! これはさっき見た、ステンドグラスに似ているなぁと。
あらゆる造形のヒントになるものは、全て自然界にある。
もしかしたら、何か繋がりがあるのかもしれない。(´_ゝ`)y-~~~

 


さあ、スノーシュー・トレッキングのスタートだ! 雪を踏みしめ、心地良く軽快に^^

 

湯檜曽川に沿って歩いていく、なかなか面白いコース。今回はガイドの人と一緒に。
初めての不慣れのコースでは、やはりこのスタイルは心強い。
いつもは単独行なのだけど、こんな風にその土地の話などしながら歩くのも悪くない。
前方に谷川岳を望みながらの極上コースなのだけど、あいにくの曇り空。。
ただ時おり、雲の隙間から青空が垣間見れる。

 

そして一瞬、切り立った峰に光が差した!
まるで神々しい生き物のように、その存在が強調され浮かび上がる。

 


ふと、水辺にフキノトウを見つけた。逞しく命は引き継がれていく。
山の、冬から春へと向かうエネルギーの発露。
流れる水と、凝固する雪と氷、更に湧き上がる雲や霧。液体・固体・気体と、水は移ろい行く生命存在の全ての源。そして『変化=チェンジ』の創造主。

 


雪のシャーベットの上に枯れ葉が一枚。何て誌的な造形なのだろう……。

 


少し雲が過ぎ行き、青空が見えてきた。


光を得ると、がぜん雪は陽気な笑顔を見せる。これこそスノーシュー・トレッキングの醍醐味。

 


冬枯れの木も、天高く躍動し始める。

 


雪の白と、その影が織り成す世界。雪原がバイオリンなら、光は音を出す弓。
何か心の奥深い所に、優しく語りかけてくる。

 


冬の造形美、、それは、毎年必ず見ておきたいもの。

 


その後、ロープウエーで天神平まで登ってみる。ただ変わりやすい山の天気。
特に「魔の山:谷川岳」なら、なおさらだ。。やはり雲が厚い……。
でもこれはこれで、水墨画のような趣はある。

 


そして一瞬、反対側で雲が見事に流れ去ってくれたのだ。
『!!!』雪原と青空だけの世界。ただただ、それだけ。
「それだけ」が、何て美しいのだろう。。シンプルな中に、ハーモニーがある。
そしてどこからか、「大地の息吹」という名のサウンドが聞こえて来そうだ☆[^ー゜] 

 

その後、静かにこのシーンに陶酔していったのだった……。

 

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