2020-12-13ノスタルジーの世界
館林美術館と多々良沼の白鳥で、ノスタルジックな冬旅を満喫
冬とは、真っ青な空を泳いでみたくなる季節だ
『海を飛び、空を泳ぐ』 …これは22年前に、ジープ島を初めてプロモーションする時に『水の惑星』と並んで、最初に思いついたフレーズ。
あの真っ青で透明な海、そして空。まるでその両方の境目を失って、宙に浮かんでいるような気分があの島にはあった。
そして原点回帰に立たされた今の私的状況。それ故に、冬の青空がくっきりと心に突き刺さってくる。
よく晴れた日、シルキーな裸の木々のせいもあるだろう。一年で一番空が青く、そして広く感じられ、もうどこかに飛んでいけそうな気分になる。
そう思うと、冬の1月生まれの僕が、何故これほどまでに「真っ青な海に浸り、夏を体現するダイビング」にはまったのか? その答えの一つが、ここにあるような気がする。
『青空は、水中の青に呼応する』
これからも、一生無限の青に触れ、「青い水惑星に生まれた喜び」を感じ続けていきたい。
で、今回は前回取り上げた多々良沼に行った時に、併せて訪れた館林美術館もテーマ。
キッカケは、スタイリッシュな建物にとても興味を覚えたからだ。
こうして実際に館林美術館を訪れて現地に立ってみると、改めて冬の青空が映える。そして「群馬県立」というだけあって、本格的な空間だ。
別棟になるけど、この画家のアトリエを模した建物と、内部のリアルな展示が特に良かった。中は撮影できなかったけど、まるでフランスの片田舎に居るようじゃないか!
そして、この館林美術館のカフェで呑んだビールで、こんな事を想った。
ビールほど、太陽と青空が似合う酒はない、と。その黄色は、まるで「太陽の化身」のようだ。更にハートランドビールに代表されるように、緑のビンがよく似合うのが不思議だ。。
例えば、青いビンはビールではなくてジンのイメージだし、透明なビンはウォッカ、茶色は日本酒だ。
それはおそらく、青空が似合う黄色のビールは、その二色を混ぜると緑になるからじゃないだろうか? まさにアート的な絵の具の発想だ!
じゃあ、琥珀色のモルトはいかに? すると面白い事に、両方とも原料が大麦。
ならばこうしよう。モルトとは、ビールを更に突き詰めていった先の「深遠なる世界」だと。
だから見よ! 僕の大好きな深い味わいのモルト:アードベッグ。そのボトルの色が、まさしく緑だという事を!☆[゜ー^]
な~んて、ねっ。
美術館という異空間で感覚もハイになっている時に、こんなニッチな事をノンベの僕は想ったのでした(笑)
ワンポイント
館林美術館と多々良沼のアクセスとしては、電車・バス利用の場合は、東武伊勢崎線の特急りょうもうに浅草から乗って1時間弱で館林へ。そこからバスで20分ほど。
多々良沼の白鳥は、フランス映画のようにノスタルジックだ
湖沼といえば、標高の高い高原がいい。神秘性のある独特の情緒があるからだ。でも、平地の湖沼だって負けてはいない。
その一つが、この多々良沼だ。平地だからこその不思議な哀愁がある。
ちょうど4年前の今ぐらいの季節に訪れたのだけど、以前にも月の出を見に行った事があるので、2度目の来訪だ。
この時は白鳥が目当てだったのだけど、すぐ近くの館林美術館にも興味があり、抱き合わせで。美術館の方は次回にでも。
さて、当ブログにアップするとして。4年経過した事で、いいムードで「時間という素粒子の酒精」が写真に溶け込んでいる気がする。ほど良く熟成されていて角が取れ、より深い味わいで。
そう、あのスコットランド・アイラ島の潮臭いウイスキーのよう。
まるで海辺の酒造所で樽に寝かせたモルトに、潮の香りが溶け込むかのように。。
この多々良沼は地元の人達の努力もあって、この季節に多くの白鳥が飛来する事でも知られている。
沼の周囲も人工物が少なく、ほど良い大きさで、ポカ~ンと冬の陽光を浴びるのにとてもいい。
全ての日常のモヤモヤを「カラッポ」にしてくれる。
このシーンは哀愁が立ち込め、とても気に入ってるワンショットだ。
ワンポイント
多々良沼は周囲に遊歩道もあり、とても歩きやすい。地元民たちの憩いの場所にもなっている。派手なモノは一切ないけど、そこがまたシットリとしていて、いいのですねぇ。
※最新の多々良沼・白鳥飛来情報:2023年1月10日
遠く離れたシベリアから館林まで渡ってくる白鳥たち。11月中旬から3月上旬にかけて飛来し、近年では、1月下旬から2月上旬にかけて最多飛来数を記録。
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