2022-03-08郡上八幡・岐阜市・美濃
美濃市で日本酒の粋な文化と、和紙アートの美の世界を堪能
前編の岐阜市からの続き
最終日は美濃市へ。駅舎も素朴で味があるなぁ。
この町並みには正直驚いた。昔のままの景観が保たれていて、さしずめ「江戸の町」のよう。
これで車さえ通らないで、石畳の歩行者天国だったら最高なのに……。
店の前に屋台やテーブル・イスを張り出させて、ねっ( ̄▽ ̄)b 今の100倍は面白い通りになる!
これは岐阜市の川原町や、我が地元近くの川越でも言える事なのだけど、車が通るたびにウザッタく、全ての「上質な情緒」がぶち壊れる。。
観光客の車を遮断するのはある程度できるだろうけど、やはり地元住民側の反対があって、なかなか「ホコテン」にするのは難しいという。残念だ。。
ちなみに、スイスのツェルマットやイギリスのエジンバラ等では、メインストリートは観光客の為にしっかりと車を遮断していた。だからホントに素晴らしく快適で「粋(イキ)」な通りだった。こういう所が日本の観光地の悪い部分だと改めて思う。
お店側の人は、是非そうなればと望んでいるようだけど。。ん~、つくづくもったいないなぁと……。
こんな店、のぞくだけでも楽しくなる。
ん~、ジャパネスク!
とある美濃市の一軒の造り酒屋。
中でイベントをやっていた。もちろん試飲も。無料だったので、もう酒の種類をとっかえひっかえ、何杯もお代わりを!
極めつけは、これだ!! まさに今樽から搾り出した生酒を、そのままビンに入れてくれるという。これは初めて見た趣向で、そのアイデアに感心してしまった。
日本の「酒文化」は「和食」と並んで、絶対に世界に誇れるものだと思う。
だって日本中、隅から隅まで、その土地・その県ならではの地酒があり、更にこれに蒸留酒の焼酎までもが加わるのだ。もう百花繚乱、無限だ!
こんな国は他にないだろう。「ノンベ」としては、いい国に生まれたな、と(笑)
ここは美濃和紙で有名な土地だ。とある店で、和紙で作るランタンの実演をやっていた。
「紙」は商業デザイナーにとっては、ほとんど「身内」のようなもの。特に和紙の持つ手触りや風合いに、僕も昔から仕事にも反映させ、惹かれてもいたのだ。
明かりを伴うと、がぜん和紙ならではのディティールが強調される。
この美濃市では、毎年一般公募する和紙で作る「あかりアート」という一大イベントを行っている。その保存館にも寄ってみた。
和紙だけで、これだけの作品が作れるとは……。
この優しい光の世界にとても惹かれた♪
ふと、和紙を透過する光は「月」の光に似ていると感じた。更にインスピレーションを膨らまし、こう定義付けよう。全ての「レトロ文化」とは、「月の文化」と言えるのかもしれないと☆彡
力強い、外を向いたメジャーな文化は「太陽の文化」。はかない、内を向いたマイナーな文化は「月の文化」。太陽と月とは必ず関係性を持ちながら、常に拮抗関係を保っている。
「あかりアート」開催期間にはコンテストもあり、町もこれらの作品に埋め尽くされるという。とても素敵な取り組みだ♪
そしてもちろん締めくくりは、一軒のレトロなCAFEでホッと一息ついてのコーヒーブレイク。ここでも、またまた店の人と、楽しくたっぷりと土地の話を。
ん?考えてみたら、どの店でもマスターと色々話をしたっけ(^_^;) 別に、仕事の取材で来てる訳でもないのにねぇ(笑)
さてと、美濃市でもっとゆっくりしていきたいけど、そろそろ帰りの時間。
後ろ髪を引かれる思いだ。。でもこれも旅の宿命であり、必然。仕事や日常も待ってるし、帰ってからも、また「次の旅」がある!( ̄▽ ̄)b
これにて岐阜旅4編の終了。とても濃厚で滋味溢れる旅でした。
◇ ◇ ◇
※関連カテゴリー紹介
この旅は、同時期に回った複数編の国内流れ旅で、【郡上八幡・岐阜市・美濃】として4編にまとめてあります。是非ご覧下さい。
そんな旅のエキスをオモチャ箱のように、ここに沢山置けたらいいなと思います。そして見に来てくれた方の、何か、これからの「旅のヒント」になってくれれば、と。
ジャンルが多岐に渡るので、スマホなら下方の、PCなら右サイドの「カテゴリー」を上手に利用し、是非気になるページを見て回って下さいね。ブログ全体を時系列で見るには【ブログ一覧】が便利で見やすいですよ。基本週1~隔週で、土日の週末に新作を入れてます。
詳しい当ブログのコンセプトは【ソロ旅の新たな形を】にまとめてあります。
そして【コンタクトページ】からお時間があれば、この「旅のフォト(写真)ブログ」の感想をいただけると作者としても嬉しいです。必ずお返事いたします。