美しい写真でつづる旅行ブログ|旅と癒しのフォトギャラリー

旅と癒しのフォトギャラリー

2024-02-01スイス・トレッキングの旅

避暑地の、瑠璃色に輝く朝|サンモリッツ後編【スイス05】

※前編からの続き

 


そして翌朝、3時半起床。4時にホテルを出て朝の散策に向かう。・・・・・・大気は深いコバルトに包まれていた。。

 


夏の高原の午前4時。それは最もプレミアムで美しい時間帯だ。

 


サンモリッツのシンボルである太陽マークの旗が、不思議とこのムードにマッチしていた。

 


ホテルのある高台からは、湖畔に降りるエレベーターを利用する。そこで見た光景とは!

 

ここから貴重な連続ショット。

 


ん?その太陽マークの向こう側に・・・。

 


ジャ~ン!

 

ドアが開いて見た光景には、ほんと一瞬ドキッとした!(@_@;)
蛍光灯の人工光と、大気の青い光とのせめぎあい。。朝の大気とは、本当に青いのだ!!

このシーンは、永遠に自分の心の中に刻み込まれるだろう。。

 

この写真はホント貴重なので、トップページ(ホーム)のWeb Exhibition「蒼い旅の記憶 in スイス」のタイトルバックに使っています。

 


・・・サンモリッツ湖の湖面は、穏やかに静まり返っていた。。ガイド本には、湖の周りを一周するのに1時間と記されてある。

 


ブラリと散策する程度に考えていたけど、よしっ、こうなったらチャレンジだ!

 


徐々に夜が明け、辺りが刻々と明るくなっていく。この現在進行形の光の移り変わりを肌で感じる事。これこそ早朝散歩の真髄♪

 


カモ達までもが、どこか優雅だ^^

 


これだけの町並が湖の回りにあっても、湖面は美しく透き通っていた。日本じゃ考えられない事・・・。
しかも湖岸には、どこも色とりどりの高原植物が咲いている♪

 


朝の青い大気の中で見るヤナギランは、とても不思議なピンクだった。。

 


・・・と、一人の初老の男性がポツンと釣りをしていた。時間がなかったので、目で挨拶する程度だったけど、とても奥深さと知性と哀愁を感じさせる人だった。。

 

ふと、ヘッセの事が脳裏をよぎった。

 

「湖畔のアトリエ」・・・。彼がよく訪れたというシルス・マリアは、このサンモリッツの先のシルス湖の畔。車で20分ほどの素朴な町だ。更に晩年を過ごしたのは、ここからも比較的近いルガーノ。どちらも湖畔の町。

 


自然と人生の美しさを見いだす、ナチュラルな詩人、ヘッセ。。

 


そして、永遠に流浪する旅人。僕が一番影響を受けた作家だ。

 


静かな散策路には、こんなリスの木彫りがよく似合う。

 


それにしても、なんて美しい湖岸なのだろう。。山上湖ならともかく、こんな大きなリゾート地なのに・・・。

 


更に深く深く、この地:サンモリッツに引き込まれていった。。。

 


ふと見ると、一人の女性が読書をしているようだ。湖面の煌めきとの対比で、とても美しいシーンに感じられる。

 


これは今回の旅の中でも、特に気に入ってるワンショットなのです♪

 

◇ ◇ ◇

 

狂ったように世界中の海を潜り、「青い水中」を彷徨ってきた僕だけど、いよいよ地上の「青い大気の中」をも彷徨えるようになってきたんだなぁと。

 

ようやくこの地球の海とは違う「青き地上」の元でも、心を浮遊(ダイブ)させる楽しみを味わうだけのキャリアを積んできた訳だ。。

 

キャリアだ! 年輪を積み重ねる事は、やはりとてもいい事だと思う。

 

体は少しずつ衰える方向にあっても感性は衰えず、逆に更に冴え渡り、精神をより高次な高みに持っていく事ができる。そしてより人生を味わう事も可能だ。

 

「青春」とは、年齢には関係なく、心の持ち方の中にこそあるから。それが「ヘッセの精神」かなっ☆[゜ー^] 僕はそう思っている♪

 

◇ ◇ ◇

 

※「スイスの旅シリーズ」は、複数編の海外旅【スイス・トレッキングの旅】のカテゴリーに、全12編収録していきます。

 

◇ ◇ ◇

 

※なお、当ブログのトップページでは、【Web Exhibition「蒼い旅の記憶 in スイス」】として、スライドショーを展開しています。是非併せてご覧下さい。

 

感想・お問い合わせ