2020-10-16信濃追分・夏の流れ旅
信濃追分【ペンション軽井沢ゼフィルス八番館】から御影用水へ
信濃追分で緑青色に煌めく【ペンション軽井沢ゼフィルス八番館】(前編)
美しく輝く貴重種:ミドリシジミ類の事を、蝶好きの人の間では、ある種憧れの気持ちを込めてゼフィルスと呼ぶ。
生息地と個体数、発生期間が限られていて、なかなか見る事が難しいからだ。
昆虫好きの僕ですら、まだ野生の状態では見た事がないのだ。
緑の草地の中で、緑のキラメキ。それはとても神秘的だろう(@_@;)
不思議だ……。
青い水中の中で見る青い魚も、同じように他の色の魚よりも遥かに美しいのだ。
例えばナンヨウハギやソラスズメダイ、インディゴハムレット等々。
これこそ、色の持つ「魔性」の部分なのかもしれない。。
ペンション軽井沢ゼフィルス八番館という名の宿
信濃追分で宿を探し始めて、すぐにこの「ゼフィルス八番館」という名の宿に興味を持った。
しかも御影用水にも近く、奥まった所にありながら追分の中心地にも歩いてすぐ行ける。
ファミリー向けではない典型的なB&Bで、ここなら静かに過ごせるだろう、と。
ピンポ~ン! 大正解だった。
深い森の中にひっそりと佇む、まさにゼフィルスのような宿だった。
窓から見える緑のキラメキを持つ森が、一服の絵のようにも見える。
これがゼフィルスを連想させてくれて、一瞬で気に入ってしまった。
架かっている絵も、とてもよく吟味されている。
ここは女性の一人旅にピッタリの宿。僕が泊った日にも一人の女性客の姿が。
実は小さい宿ほど「ソロ泊」は難しいんだよね。同日宿泊の他のゲストの影響をモロに受けるし、賑やかなファミリー向けの宿は、ソロ的に静かに寛げないしね(≧∇≦)
ご主人とも話をして、やはり『そこ(蝶の名前)から名前を取ったんです』と少しハニカミながら、往年の昆虫少年のように応える様子にも、とても好感を持った。
ペンション軽井沢ゼフィルス八番館、一人旅やカップル、ご夫婦にお薦めの宿です(^-^)
この、ひっそりとした森の中を早朝散歩した。なんと爽やかな事。ここ信濃追分は軽井沢と同じ標高1000m。まさに夏の避暑にピッタリ!
信濃追分の御影用水は、コローの絵のような散歩道だった (後編)
通常この地のイメージは、堀辰雄文学記念館や静かでレトロな宿場町。
もちろん僕もそれを期待して行ったのだけど、もう一つ絶対に行きたかった場所があった。
それがこの御影(ミカゲ)用水。
ネットでディープに検索していたら、偶然見つけたのだ。
近くに住む人や別荘族の人達が、犬を連れて静かに散歩する川べり。
近くにはフレンチの店やカフェ、高級リゾートがひっそりとあって、とても優雅な地としてのインスピレーションを感じたのだ。
ただ写真はほとんど参考にならなかったので、あくまで自らの勘に頼るしかなかったのだけど。。
でも、人が多くゴミゴミしてきた軽井沢を離れ、より静寂な土地を求めて、一部の人達が流れてきたような気がした。かつての堀辰雄のように……。
ここは標高1000m。もちろん東京に比べれば朝・夕は涼しく、とても凌ぎやすい。
でも昼間はさすがに暑い。散歩をするとしたら早朝がベストだと踏んだ。
泊まったペンション軽井沢ゼフィルス八番館を朝5時に出発し、鬱蒼とした森の小道を行くこと、約20分。
やがてこの御影用水の端に着いた。
ん~、何か分かる。うん、そう。川に沿った小道がほど良く整備されていて、両脇の林や建物もとても品がある のだ。
しばらく歩いていると朝霧が出てきた。それも霧雨に近い。
『お~、これだよ、これ!』
この地の前に居た高峰高原では残念ながら出なかったけど、まさか信濃追分の御影用水で大好きな霧に遭遇できるとは(@_@;)
犬を連れてゆっくりと散歩をする人と、パラパラとすれちがう。それは夏休みシーズンとは思えない程ひっそりとしていて、ひたすら落ち着くのだ。
そして目が合えば、どちらからともなく自然に『おはようございます』と。。
このムード、この空間、この静寂。。もう完全に気に入っちゃいましたね!(^-^)
僕の大好きな画家:コローの絵の中に、スッポリと入ってしまったかのような一時でした。
この御影用水、TVや雑誌等のマス媒体で、安易に観光スポットかのようには絶対に紹介されてほしくないな。ずっとこの「自然体の静寂さ」を保って欲しい。
まあ、こういった形でブログで紹介するぐらいなら全然OKだけど、ねっ☆[゜ー^]
そんな旅のエキスをオモチャ箱のように、ここに沢山置けたらいいなと思います。そして見に来てくれた方の、何か、これからの「旅のヒント」になってくれれば、と。
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