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2020-09-22九州・沖縄 (竹富島)

門司港・ブリックホールは、「カフェ・ノスタルジア」のイメージだ

この時、フルート奏者:赤木りえの「カフェ・ノスタルジア」という曲をよく聴いていた。
ジャンルで言えばラテンジャズなのだけど、様々にクロスオーバーし、どこか不思議な郷愁感がある。

 

僕の旅の目的地は、だいたい直感で決めることが多い。
今回もこの曲に負うトコロが大きかった。季節的にもアンニュイな気分。(2013年の11月)

 

であれば、歴史のあるレトロな海峡の街がピッタリ。まさにノスタルジックではないか!
更に初めてっていうのが、いいねぇ。想像力が膨らみワクワクしてくる。(^◇^)

 

歴史のある港町というとすぐに浮かんでくるのは、以前行った北海道の函館、小樽、釧路。
九州では長崎。やはり東京から遠い最果ての地がいい。できるだけ遠くへだ。
そしてこの門司港へ、と。

 

門司港というレトロな地を色々と見て回ろう。

 


門司港に降りたって最初に目に付いたのが、この地ビールの店。
古い建物を利用したレトロ感がいい。

 


実際に見る海峡の街は、都市化されて割と普通なのだけど、こうして窓ガラス越しに映してみるとグッと郷愁をそそる。

 


ビールの味は確かだった。今回は昔のビール工場を利用した「ビール博物館」を訪れるなど、とても興味深い体験もした。
なんと、かつて「さくらビール」という全国区の銘柄もこの地にあったのだ!

 


陽が沈みかけると、ぐっと海峡の街本来の「ノスタルジックなシズル感」が沸きあがってくる。そして完全に沈み終わった後が、またいい。

 


ポツポツと明かりが灯り、少しずつ暮れなずむ色彩の魔法の中に自らも溶け込んでいく。

 


橋はそれ自体がドラマだ。行きかう人の流れによって。。

 


水面に映る光のゆらぎ。夜になるまでのギリギリの時間の移ろい。

 


「月」もまた重要な旅のお供。

 


「今この瞬間」と「変わらぬ悠久の時間」を、その象徴としてクロスオーバーしてくれる。

 

ただこの門司港、イマ一つ僕には物足りなかった。
古い建物は数多くあるのだけど、ポツンポツンと離れている事と、お定まりにただ保存されていたり、中が無味乾燥的に改装されたりで。。

 

「門司港レトロ」と銘打った商業的な垂れ幕と調和しない建物ばかりが目に付き、肝心の都市創りのプロデュース力が中途半端で、もう一つ真に迫ってくるものがない・・・。

 

「今この時代」と「歴史」との、能動的な文化のクロスオーバーが希薄なせいなのかもしれない。。何が面白いって、古いものと新しいものとの融合と摩擦。
そこから生まれるモノこそ「アート」なのだから。

 

その答えを、このブリックホールが示してくれた。

 

昔の古いビール工場。そこを必要最小限だけ手を入れた多目的カフェバー。

 


古いレンガと骨董的なインテリア。そしてシャープなガラス面とポップな看板。

中も、いにしえの時を刻む歴史そのものといった広々とした吹き抜けで、中二階もある。立体的でゾクゾクするぐらいイカした空間。
もう正直『やられた!』っていう感じ。完璧だ!☆[゜ー^]

 


ちょうどラッキーな事に、この日ライブをやっていた。
「コンゲイロ・トレス・フーファーズ」というバンド。アコースティックギター、タップ、パーカッションという異色の編成で、変幻自在なグルーヴ感を産み出している。
シンプルな楽器と肉体だけを使った、フィジカルで感性の奥深くに届くライブ・パフォーマンス。とても心を揺さぶられた。

 


この演奏、この空間。予測しなかった現実、そしてフリーダムな時間。
これこそ「旅」だ!!
とても好きなノリだったので、思わずバンドのCDを買ってしまった(笑)

 


ブリックホールから一歩外に出ても、この歴史の詰まった建物郡は様々な余韻を表出してくれる。
この透明で高揚した気分は、絶対に「異郷を歩く旅の中」でしか生まれない。
何故なら、全てをOFFにし、純粋な目で見つめられる「心と体と時間の自由さ」があるから。

 


このブログのメインテーマが『旅と癒し』。
色んな想いで付けた言葉だけど、今回の門司港はその一つの象徴だったような気がする。

 

◇ ◇ ◇

 

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