2021-01-14季節の花々
1月に咲く蝋梅(ロウバイ)の甘い香りを写真で。【長瀞・宝登山】
今回は、この季節では貴重な蝋梅(ろうばい)をアップしてみよう。
首都圏でこの花を見るには、長瀞の宝登山がお薦め。山頂全体が黄色に染まって、もう圧巻。
僕も何度か行ってるけど、5年前の雪とのコラボレーションが特に良かったのです。
長瀞は全体のまとまりがいいので、よく行くスポット。そして宝登山も。
この時は、数日前に降った雪がまだかなり残っていて、思いもよらぬ素敵なシーンと出会えたのでした。
この花は梅や桜のように白からピンク・赤へと至る色彩の諧調を持たず「淡い黄色」、ただその一色だけで勝負する潔(イサギヨ)さなのだ。
そして仄かな香り。通常の梅とは全く違う、酸味のない独特のフワッとした甘い香り。いつか遠い日に、何処かで嗅いだような懐かしい匂い。。
やはり香りが強い花は、もうそれだけで心を潤わしてくれる。香りの代表的な花、ローズやラベンダーほど強烈でないにしても。。
この花はツバキやサザンカ・スイセンと並び、冬に咲く種として、季節が持つ喜びを軽やかに演出してくれる。
そして1月のキリッと冷えた時にこそ、シャキッ!と主張を持ってこの花は生きるんじゃないかなと、改めて思う。
長瀞に着いたら、まず定番の岩畳に寄ってみよう。全ての音が、雪に沁みこんでいく様に静かだった。。
山腹では、雪原の中に見渡す限りのロウバイの宴(ウタゲ)が待っていた。
空の青と雪の白とのコントラストが、殊のほか美しく感じる。そう、冬こそ青空の季節だ!
そして春の訪れを待つ色。香りが風に乗って。・゜゚・*:.。..。.:*
東屋に設置してあったノボリ旗にも、何か心がウキウキしてくる。
黄色は色言葉で言えば「知性」。だからこそ、凛とした緊張感のある冬にこそ似合うのだろう。
※ワンポイント
最盛期は1月後半。是非訪れてみて下さい。
公式サイト【宝登山ロウバイ園】