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2021-01-27雪景色:ホワイトーン

湯西川温泉「かまくら祭」と、本家判久の雪降るSF的幻想橋

本家判久の幻想的な、天使の羽衣の氷爆 (前編)

 

今回は、ちょっと前の同じ季節に行った「雪旅」を。忙しい現役のビジネスマンにとって、季節の変遷はとても早い。
仕事に埋没し、うかうかしていると、『あ~あ、結局行けなかったぁ(T_T)』で終わってしまう……。

 

でも近々絶対に「雪の降りしきる世界」を旅してみたい。なので、今から自分に「活を入れる!」という意味でもねっ(笑)

 

さあ、冬もいよいよ大詰め! 東京でも少し雪が降りましたねぇ。
実は僕、誕生日が1月。そのせいか、基本「夏男」なのだけど、不思議とこの冬も好き♪

シーンと空気が澄んでいて、全てがキリッと引き締まっていて、ねっ☆[゜ー^]

 

そして雪や氷を初め「氷点下だからこそ生まれる美しい造形」にも、とても惹かれるのです。例えば、霧氷とかダイヤモンドダストとか。。

 

それで今回は、鬼怒川の先にある湯西川温泉を。宿は本家判久。
なかなか魅力的な「かまくら祭」をやっていた事もあるけど、なにより「平家の隠れ里」という秘境性にも惹かれたのでした。

 

9年前の来訪。ボリュームがあるので、前編・後編に分けて過去ログの文章をそのまま掲載してみます。

 


鬼怒川温泉ではほとんど雪は積もってなかったけど、さすがその先の山間の奥深い地。いい具合に「雪の世界」だ。

 


ちょうどこの露天風呂が、今日泊まる宿のそれ。なかなか期待できそう!♪

 


雪に覆われたレトロな家並みが、まるで「日本昔話」のよう。こんな素朴な佇まいが、いいよねぇ^^

 


少し谷あいを登れば、もう一面の銀世界だ。・*:..。o○☆*゚¨゚゚・

 


ツララは鋭角的で、どこかコケットな不思議な冬の造形美。

 


まるで剣のよう。(@_@;)

 


そして、陽のあたる眩しいばかりの白い綿帽子からは「冬のメロディ」が聴こえてきそうだ♪

 


さあ、ここが今回楽しみにしている、夜にローソクの明かりが灯る「かまくら祭」の会場の河川敷だ。ちょっと下見に来てみた。バケツ程の大きさのミニカマクラが、ビッシリと並んでいる。

 

夕方からこのローソクに一斉に火が灯され、限りなく幽玄な世界を表出するという。

 


この湯西川温泉は、源氏に破れ逃げ延びてきた平家の末裔(落人)が、最後に辿り着いた地。そんな悠久の歴史に身を委ねてみるのも、いい^^

 


通りのあちこちに、土地の人達が作ったカマクラと雪ダルマが、訪れる旅行者を迎えてくれる。

 


東京より10度は寒いはずなのに、雪深い地の「ほっこり」とした情感で、不思議と寒さを余り感じない(^◇^)

 


これが今回泊まる旅館、「本家判久」だ。300年以上の歴史があるという、この地最古の宿。。

 


そして今回最も魅せられたのが、宿の施設の一部であるこの吊橋だった。
川を隔てた向こう側に離れの食事処が。客は全員この橋を渡っていくという、何とも心憎い演出だ♪

 

日本には『三大奇矯』と呼ばれる橋がある。山梨県の猿橋、山口県の錦帯橋、徳島県のかずら橋。。
そしてこの橋は、まさにその「かずら橋」を模して造られたものだった。
ツタの絡まるその風情は、今まで見たどの橋よりも気に入った。

 

何よりも、宿泊客しか渡れないゆえ、いつでも静かで、橋のキャラが立っているからだ。
宿泊中、何度もここへ来ては、橋の揺れる感触と供に、その周囲の光景を楽しんでいた。

 

橋、、「夢の架け橋」という言葉があるぐらいに、橋とはどこか、未知の世界へと渡っていく、
ドラマチックなストーリーの匂い がある。。

 

そして今回は「橋」というものに、深く思い巡らされる旅となった。。
「もう一つ向こう側の世界」、その立ち位置のサイドによって、全てが一変する! それをシンボリックに体現できるのが「橋」なのかもしれない……。

 


これは橋の途中。この氷爆、旅館が宿泊客の為に散水し、観賞用に創ったもの。これがまた見事だった!(@_@;)

 


常時氷点下のこの地だからこそ創り出せる、氷の造形美。
ほんのりと青く輝くグレイシャーブルーも、ことのほか美しい♪

 


水の流れが瞬間的に凍結したような不思議な世界。。まるで「天使の羽衣」のよう…。

 

湯西川温泉・かまくら祭と、雪のSF的幻想橋 (後編)

 


本家判久は、とても個性的で心にジンワリと沁みる宿だった。公式サイトの写真から、ざっと紹介してみよう。

 

※左上:川が見える露天風呂。余計な囲いがないところが、とてもいい。
※右上:部屋も歴史の匂いが感じられて、とても落ち着ける。
※左下:来館者への挨拶という事で、太鼓が迎えてくれる。
※右下:囲炉裏を囲んでの夕食。これもなかなか風情があった。

 


日もたっぷりと暮れてきた。

 


さあ夕食後は、湯西川温泉・河川敷の「かまくら祭」の会場へ。お~っ、これもまた見事だった!
1000個近いローソクの灯火が、広い川原で幽玄に揺らめいている。。

 


それは巷によくあるLEDライトアップの無機質な冷たさとは違い、暖かく温もりのあるナチュラルな光の夜想曲。。。

 


「日本夜景遺産」にも選ばれたというこの一大ペイジェントに、静かにしっとりと包まれてみよう……。

 


たっぷりと堪能し宿に戻る。

 


すると、今度は氷爆のライトアップだ。外が痛いほど寒い故に、本家判久の館内の温もりがまったりと心地いい♪

 


そしてひっそりと輝くそれは、不思議な存在感で迫ってくるのだった。。

 


橋のタモトに立ってみた。すると、なんと雪だ! シンシンと雪が降ってきたのだ!!
奇矯:かずら橋、、それだけでも染み入るような光景なのに、雪が加わる事で、なんというシュールリアリズム!!!

 

しばし呆然と見入っていた。。イメージが止めどもなく溢れ出てくる。例えばこんなSF的シーンを、重ね合わせられないだろうか……。

 

未知の氷の惑星。そこには熱帯のジャングルにありそうな、ツタの絡まる橋が架かっている。
今は気象変動によって、その緑の大地は白い氷の世界へと豹変していた。 ジャングルは氷に閉ざされ、そして雪が降り積もる。

 

シンシンと降り積もる。音は吸い込まれ、生物達のほとんどは死に絶え、気配すらない。。
天と地も定かではなく、視界は全て雪のノイズに覆われ、ブルートーンの氷の形のみが薄っすらと浮かび上がる。はかなく、冷たく、そして美しく……。

 

川は地熱の為に水の流れとなり、白い岩山の洞窟からの明かりのみが、かろうじて生き残った生物達の気配を漂わせている。。

 


橋の反対側へと渡り氷爆を見ると、更にハードな空想世界に意識がトリップしていく。。

 


閉ざされた、氷の惑星の地底。。その大地はマグマの熱で発光し、まるで青く輝く水晶のようだ。

 


松明(タイマツ)に火を灯し、今宵更なるイマジネーションの世界に入っていこう!☆彡

 


この氷の惑星では、永遠に雪が降り続く。。

 


シンシンと降り続く。。。この先、10年、20年と降り続くかもしれない。じっと身を潜め、次なる気象変動を待つしかない……。

 


ただ川は凍結せず、雪や、あらゆる情念すら吸い込み、ただただ妖しい光を放って流れていくのだった。。

 

その水の流れがある限り、生物達は「一筋の希望の光」を持ち続ける事が出来る。
水はやがて新しい気象世界を創っていくだろう。いつしか太陽が、もう一度姿を現してくれる事を願って……。

 

……な~んちゃって、ねっ☆[゜ー^]

 

フジTVで以前やっていた「世界の絶景100選」を再度思い浮かべてみよう。あのジープ島が第1位となった番組だ。

 

元々大好きで、ずっとシリーズを通して見ていた。その中でとても印象に残っているシーンがあった。それは、ドイツのノイシュバンシュタイン城の絶景シーン。

 


※フリー画像から

 

シンデレラ城のモデルにもなった美しい城。ただ城自体が絶景なのではない。
それは、雪がシンシンと降りしきる中、少し離れた森の上から眺める光景にのみ、絶景シーンを絞っていたのだった。

 

降りしきる雪の中に浮かび上がる、美しい城のシルエット。。

 

・・・これには、ちょっと「来ました」ねぇ。そして不思議と目頭が熱くなったのでした。。タレントは、ユン・ソナ。

 

そう、絶景とは、ある種の条件が揃った時にのみ現れるのだ!
その最高のシーンを見せてくれるのは、その一瞬の時間の中にあるシチュエイションが最高潮に達した時なのだ。

 

ん~、雪と組み合わせるとは、なかなかこの番組のディレクター、分かってるなあ、と。

 

一生に一度は冬のドイツに渡り、そのシチュエイションでこの城を見てみたい! その場所に、ボーゼンと立ちすくんでみたいと思う。 ̄○ ̄;)

そして今回の雪の中のかずら橋も、それに劣らないほどの素晴らしい絶景だった^^

 

偶然にも降ってくれた雪に、乾杯!!かなっ♪

 

-PS- 今年の湯西川温泉「かまくら祭」は、コロナの影響で残念ながら中止となったようです。。

 

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