2021-05-16美術館 Museum
「クレマチスの丘」で、自然とアートとのコラボに陶酔した日。
さあ、梅雨入り前の、一年で一番気持ちのいいこの季節。今回は以前行ったクレマチスの丘を取り上げてみよう。
この時は主役でもあるクレマチスが、ちょうど見頃を迎えた時期。
地理的には、熱海の先の三島駅からシャトルバスで20分。充分に日帰りで行って帰ってこれる。
ここクレマチスの丘は自然豊かな土地にある、花とアートが合体した複合施設。
敷地内に、国内ではほぼ唯一のジャン・デ・ビュッフェ美術館もある。大好きな作家なので、この部分でも一際注目していたのだ。
それに写真館と文学館。レストランも4軒と、とても充実している。
今回は主役のクレマチス、園内のカフェ、企画展示に絞ってアップしてみよう。
この時期、陽射しは夏のものだけど、湿度がまだ低い分、とっても爽やかぁ(^◇^)
さりげない飾り物。水の波紋のマチエールには、一輪挿しのクレマチスがよく似合う。
施設は全体的にとても洗練されていて、そのデザインセンスを感じるだけでも面白い。
丘の上という素晴らしいロケーション。そして屋内外にあるアートと花とのコラボレーションが、ここのコンセプトだ。
花弁に見えるのは実はガク片で、これと中央の花芯とのコントラストの変化がこの花の美しさの秘密と言える。
では、この花のガク片と花芯とのハーモニーを、とことん味わってみよう。
とても味わい深い造詣だ。
光と影のコントラストが創り出す空気感こそが、カフェの命だ。太陽光は常に喜びと哀愁の共存を表わし、心は、そのマドロミの中に溶けていく……。
さあ、メインの常設館に戻り、アートに触れ、作者の意図する「心の中」を覗いてみよう。
そこで、とても目を引いた展示があった。蝶を題材にした、とてもインプレッションの強い作品。こういうモノに出会うと、全ての事象が、その本質と共により深く見えてくるのだ。
久しぶりに、脳髄に巣食っていた「日常のしこり」が解き放たれていく快感があった。
余計な解説はいらない。しっかりと作品から、ビジュアル的メッセージが送られてくる。
館内から外に出ると、普段は気にも留めないモンシロチョウですら、不思議で愛しい生物に見えてくる。
神経が研ぎ澄まされていくと、花と昆虫との関係も美しく感じる。
フッと何かを感じたらシャッターを押す。それが僕のスタイルだ。
夕方の柔らかな斜光の中では、また違う憂いを伴った表情を見せてくれる。
とても充実した一日だった。日帰りのソロ旅だったけど、とても心を開放する事ができた。
クレマチスが緑風に浮かんでいる。。
公式サイト【クレマチスの丘】
そんな旅のエキスを、ここに沢山散りばめられたらいいなと思います。そして見に来てくれた方の、何か、これからの「旅のヒント・キッカケ」になってくれれば、と。
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