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2021-05-22高原&湖沼

遥かなる尾瀬へいざ! 白い妖精のような水芭蕉の咲く頃に


「旅を書く」とは不思議なものだ。必然的に、そして有機的に点から線へと繋がっていく。
前回、芝桜の丘、クレマチスの丘とUPしてみたけど、いずれも人工的なフラワーパーク。だから故その反動で無性にUPしてみたくなった、ある光景がある。

 

それは、水芭蕉の尾瀬。

 

人の手がほとんど入らない原生花園。大自然の野に咲く花々。
雪解け水の淵で、人知れず春の訪れと供に咲く、白い妖精たち。。

 


と言う訳で、今回も季節的にちょうど同じ時期の、以前に訪れたここをUPしてみよう。

尾瀬はこれまでに5回訪れた事になる。奥日光や霧が峰のように、しょっちゅう行っているという訳ではなく、大事な節目節目でリセットの為に行きたくなる、僕にとっては特別に大事にしている「高原のシンボル」のような地。

 

例えば、もし仮に外国人が日本にやってきて、『日本ならではの大自然に触れたいのだけど』と相談されたら、もう何の迷いもなく、真っ先にこの尾瀬を薦めるだろう。外国にはない日本ならではの、この国を代表する雄大な自然美と言っていい。

 


そして今回は、前から一度は行ってみたかった水芭蕉の尾瀬。開化は5月下旬。
この限られたシーズンに今までなかなか行くチャンスがなかった。そういう意味でも僕にとっては、まるで昔から想い続けてきた憧れの人に会いに行くような心境だった(笑)

 

更に尾瀬といえば、誰でもが知っている「夏の思い出」という曲。

 

夏が来れば 思い出す 遥かな尾瀬 遠い空 霧の中に 浮かび来る 優しい影 野の小道
水芭蕉の花が 咲いている 夢見て咲いている 水のほとり 石楠花(シャクナゲ)色に 黄昏(タソガレ)る 遥かな尾瀬 遠い空

 

改めて口ずさんでみると、なんて素晴らしい歌詞とメロディなんだろう、と。「夢見て咲いている」なんて表現には、心底泣けてくる。

 

少年時代から僕にとっても尾瀬は、行くのにとても遠く、まさに「遙かな」だった。。そして今もそれは、ほとんど変わっていない。(そこが凄い!)

 


全ての駅から遠く、延々とバスに揺られ、峠からは旅の荷物を詰めたザックを背負い、山道を自力で行くしかない。
しかも泊まる宿は山小屋のみ。環境保護の為、入り口まで道路を造らせなかった(車を入れさせなかった)、日本に残された最後の良心、大自然の砦(トリデ)と言ってもいい。

 

だからこそ尾瀬は、僕にとって「永遠の憧れ」なのだ!☆彡

 

今回は、この最大のテーマ:水芭蕉で。それ以外の花、山小屋、早朝の青いシーン等は、また後日に。

 


久しぶりのこの聖地。あ~、ようやく来たなぁ、と。 とにかく荒れやすい、この地の気候。。 でも心配していた天気は、初日こそ雨だったけど、2日目、3日目は晴れ間も見え、まずまずだった。

 

広大な湿原をゆっくりと歩いていく。木道沿いには、チラホラと水芭蕉が^^
雪はまだまだ残っているけど、深い山上に春の訪れを告げるのがこの花だ。さあ、じっくりと見ていこう。

 


しっとりと、喜びを表すかのように水辺に咲く姿は、何て可憐なのだろう。。 咲き始めたばかりの子供のように初々しい株には、思わず笑みがこぼれる(^◇^)

 

それにしても、一つとして同じ形のものがない。生命力がある反面、厳しい自然環境の中、それに左右されやすい、とてもデリケートな花なのだろう。。 白い妖精のようなトンガリボウシ君!♪

 


これはバンザイ\(^o^)/をしているようにも見える^^ 精一杯咲いているなぁ、と。

 


「水花」と言っていい程、水と供にある花。。
半分もしくは全部が、セセラギの中に没しているのもある。空気がないと、死んでしまうのでは……。
山小屋の人に聞くと、根から地中に閉じ込められた空気を吸えるという。。

 

なるほど! これも「湿原」という貴重で独特の環境の成せる技なのだ!!


まさに、水芭蕉こそ「水中花」なのかも。(@_@;)

 


芽を出す様は、タケノコならず、「ミズノコ」?(笑) 花を、雪や霜から守る為に発達したのが、この白いガクなのだ。

 


そして、ここが一番のベストポイント。バックに至仏山、クッキリとした地塘(高原の池)、最大の群落。。
雲が切れて青空が出てくれたら、最高のシーンだったろう。(≧∇≦) でも充分^^

 

時おり差し込む暖かな光の中で、ただただポカ~ンと、その幸福感に包まれた時空の中でまどろんでいた♪♪♪

 


さらにローアングルで。「花目線」で、花と供に居よう。。

 


まるで、「天空の楽園」に浮かんでいるようだった。・*:..。o○☆*゚¨゚゚・

 


遥かなる尾瀬。。

 


最後にそっと、山小屋で買った絵葉書を添えてみる。

 


白い妖精たちからのメッセージのように……。

 

実は前から、「夏が来れば思い出す」という歌詞に、不思議な疑問を感じていたのだった。5月末はまだ春なのに、と。。調べてみると、こういう事だったらしい。

 

「歌の中に出てくる水芭蕉が尾瀬で咲くのは実際には5月末ごろで、これは作詞をした江間章子が夏でも水芭蕉を見ることのできる土地で幼少を過ごしたため起きた誤りであるとされている。」

 

なるほどぉ。でも最近は温暖化の為、5月末は晴れていればもう夏と呼んでもいい陽射しだ。まさに「夏がくれば」だ。特に東京方面は。
これは由々しき問題なのだけど……。 ただこの歌詞だけは、妙な具合に時代に合ってきちゃったんだなぁと(≧∇≦)

 

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