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2022-07-22月光:ムーンライト

陸中海岸の浄土ヶ浜で、浮世絵のようなシュールな月を見る

さて、今回は思い出深い、陸中海岸の浄土ヶ浜を旅した時の事。とてもメモリアルな「月旅」でした。震災が起きた半年前の2010年の秋。もうかれこれ12年も経っているのですねぇ。
改めてアップしてみると、その時の状況が昨日の事のように蘇ってきます。

 

実は、このエリアは初めてでした。日本を代表する荒々しい北のリアス式海岸という事で、一度は訪ねてみたかった所。そしてこんなイキサツもあったのです。
松尾芭蕉が『奥の細道』の中で語っているように、「松島の月まづ心にかかりて・・・」と、月のシーンを一番気にかけていたのでした。。

 

となると、月の探求者?の僕としては、その更に北に位置し、更に絶景ともいえる陸中の浄土ヶ浜で月を見たい!と、思いを馳せたのでした。その念願が、この時ようやく叶ったっていう感じかなっ。

 

東側の月の出しか見れない地形ながら、タイミング的には、十五夜、十六夜、十七夜と、3夜のチャンス。その内、3日目は曇りで無理だったけど、全体的にとってもメモリアルな月旅となったのでした♪

 

1683(天和3)年に、宮古の常安寺の僧侶:霊鏡が発見し、「さながら浄土のようだ」と賛辞した事に由来するという浄土ヶ浜。今回はメインで考えていたこの地の、一日を通した光の移り変わりを、時間軸に沿って掲載してみましょう。

 

浄土ヶ浜の日中は、澄み切った青い光の万華鏡

 


実際に、その光景を肌で味わう事。それは最高の心の開放に繋がるのかもしれない。。岩の白い肌、独特の形、木の生え具合、白い浜、青い海、その調和がとても個性的で美しい。

 


ポカ~ンとした澄み切った大気の中、日中ですら、ここでは不思議な恍惚感で迎えてくれた。
「浄土ヶ浜」、、ん~、、けして名前負けしてないなぁ^^

 


カヌーとのコラボレーションも、今風で洒落てていい♪

 


近くの展望台に上がってみる。見よ!この鮮やかな海の色!!

 


北の海というと暗いイメージがあるけど、ここはどこか南国のリゾートのよう。しかも南国にはない、色彩と形による独自のイマジネーション。。このシュールな個性がいいんだなぁ。

 


深く濃い北のエメラルド。。浄土のごとく、この色に引き込まれていったのだった。。

 


そしてボートで湾内に繰り出してみる。船頭はウミネコ?(笑)

 


この自然に出来た洞窟がお目当てだった。

 


ここは「青の洞窟」といって、ちょっとあの人気のナポリのそれを髣髴とさせる。

 


青、、それは僕の永遠のテーマだから。

 


更に遊覧船で外海に出てみる。これも名脇役はウミネコだ。

 


景色の面白さの半分は、この鳥たち。

 


数十分の臨場感溢れる夢の時間♪ 空を自在に飛ぶ白い姿、、なんて優雅なのだろう。。

 


進む船、、波飛沫、、岩山の形、、鳥たちの舞い、、鳴き声、、潮風、、まぶし過ぎる光。。全てがリアルに躍動する!!

 


夢中で鳥たちの動きを追っていた。時間は果てしなく、そして一瞬の幻。飛翔への憧れ。。そして意識は限りなく空白になっていく。。。

 


その束の間の祭りの後、水面の反射光がことのほか美しかった……。

 

浄土ヶ浜の「月の劇場」は、「金の波」から「銀の波」へ

 


さて、日も傾き、いよいよ月との対面だ。この季節の十五夜は、出るのも早いので、もうすでに東の中空にうっすらと浮かんでいた。

 


岩と鳥たち、そして天空にはかなく浮かぶ月と。それは絶妙なワンシーン^^

 


大気が澄んでいるせいだろう。今この時を祝福しているような凛とした透明感がある♪

 


水平線上の大気の色の層も変化してきた。そして少しずつ月も輝きを増してくる。

 


美しい虹の層のような夕暮だった☆彡

 


岩のシルエットも、月とドンピシャだ!

 


まるで浮世絵のごとく。。

 


更にあたりが暗くなり、月の道が出始めた。

 


刻々とコバルトに変貌していく大気。月がまだ黄色いうちは『金の波』

 


ある程度上がり月が白くなるにつれて、『銀の波』に変わる。。これは以前、松島を旅した時に出会った言葉。
念願だった浄土ヶ浜での月。それは一生心に焼き付けておきたいシーンだった♪

 

もし寒くさえなかったらジープ島のように、浜辺に布団を引き、横たわって月の光の下で眠りたいぐらいだ。

 


一旦ホテルへ戻り、翌日の早朝、またこの浄土ヶ浜の地に立つ。気に入った場所を本当に味わいたいのなら、昼、夕暮、夜、早朝と、その地に立つ事だ。そこで初めて、その地の本当の姿に触れる事が出来る。

 

刻々と辺りが暗くなるフェードアウトの夕暮。そして刻々と辺りが明るくなるフェードインの朝焼け。どちらも好きだ^^ 両方とも人生の奥深い意味合いを感じさせてくれる♪

 

夕暮が今この時に完結し、『全て良し!』と思う時間帯なら、朝焼けは、『新たな一歩へ!』と、踏み出す勇気を与えてくれる。

 


海面から朝霧が湧き、ゆっくりと流れていく美しいシーンだ。

 


そこを漁船が幻想的にシュールに通り過ぎていく。。

 


いよいよ朝日が顔を出す瞬間!

 


まるで命をつぐむ、「生のプリズム」のように。全てを育んでくれる、暖かな熱と喜びを伴なって。。

 


そしてそれは、「新たな旅へ向かう力」となってくれるだろう☆彡

 

どうでしたか?浄土ヶ浜の一日の中での光の万華鏡。

 

芭蕉は結局松島では曇っていて月は見れなかったようだけど、僕はバッチリこの地で見る事が出来たのでした。それも極上の月を♪

 

もちろん、宮古の漁港&市場にも寄り、夕食は地元の居酒屋にて地魚で一杯。更に翌日からホテルを変えながら北上し、三王岩、鵜ノ巣断崖、北山崎、そして龍泉洞と巡ったのでした。

 

笑っちゃうのは、最終日、宮古でレンタカーを返し、帰りの最終列車までの僅か45分の間で、寿司屋に入り、刺身の盛り合わせで締めの一杯。く~っ、、食の方も満喫!
(僕は貴重な旅の中では、一分一秒たりとも無駄にしない方針・笑)

 

この様子も、今後是非アップしたいと思います。

 

 

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