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2022-07-31甲虫・その他の種

幻想的で白昼夢のようなチョウトンボの舞【武蔵丘陵森林公園】


さて、このブログでも、秋の紅葉、冬のイルミと数回取り上げている武蔵丘陵森林公園。東武東上線1本で行けて便利な、僕のお気に入りの植物公園だ。

 

今は夏まっ盛り。メインは昆虫達だ。その中でも今回はチョウトンボにスポットを当ててみよう。

 


数年前になるが、この武蔵丘陵森林公園で初めてチョウトンボを見たのだった。その時のシーンは今でもクッキリと脳裏に焼き付いている。
僕もその時までは見た事がなかったほどの、貴重種とも言えるトンボなのだ。

 

その時は、この5m×20mほどの園内の小さな「水生植物の池」だった。

 


そこに10匹ほどのチョウトンボが、まるで「白昼夢」というタイトルの映画のスローモーション映像を見るかのように群れ飛んでいたのだ。

 

もう茫然と立ち尽くし、そのシーンに釘付けとなった。

 


普通のトンボとは違い、名前の通り、まさにチョウのように羽ばたきながら優雅に飛ぶ姿。

 


羽の色は濃い紺色で、光の角度によってグリーンやパープルにも輝く、何とも美しく造形的なトンボだ。
それ以来ホタルと並んで、毎年夏の風物詩のごとく、この武蔵丘陵森林公園に通っている。

 

何よりも、この小さな生態系の中で、毎年キチンと繁殖を続けている事。その事に対する驚きと畏怖。そして生命の不思議さと。。

 


で、今年もつい先日、この武蔵丘陵森林公園に行ってきたばかり。ただ今回は、もう一つの繁殖ポイント「雅(ミヤビ)の広場」が特に良かった。

 

ここはメインストリートやサイクルレーンからもだいぶ離れた場所にあって、訪れる人も少なく、いつでもひっそりとしている。そこも僕のお気に入り。

 


ここでは年に数回、ヨガのレッスンが行われているようだ。「能」の屋外公演用に造られたようにも見える。

 


その周りに造られた池が、今まさに「トンボ王国」と化している。今回見れた種だけでも、チョウトンボを始め、シオカラトンボ、コシアキトンボ、ショウジョウトンボ、キイトトンボ、アオイトトンボと。

 

更に大型のギンヤンマも。緑の胴体にセルリアンブルーのワンポイントが美しい、オニヤンマと並んで日本を代表する大好きなトンボだ。
こやつが暴君さながら、他の中型のトンボたちを『俺の縄張りだ!』とばかりに蹴散らす様子が、妙に微笑ましかった。

 


それでは様々なアングルから、この武蔵丘陵森林公園に生息するチョウトンボの独自な世界を追ってみよう。

 

他のトンボ達は飛び回ってばかりでなかなか止まってくれないけど、この種は時折休むように草に止まってくれるので、とても撮影しやすい。

 

そのオットリとした優雅さが、またこのトンボの良さを、よりいっそう際立たせている。

 


神が創り出した繊細な造形と、目が覚めるような群青色。

 


そして鉱物質の輝き。

 


ここは観客の居ない「トンボ劇場」だ。永遠に本編が始まらない取り残された舞台の前で、トンボ達の自由な舞が、あたかも演目の一つのように視覚を楽しませてくれる。

 

そしてこの厳粛な空間も相まって、この白昼夢のような「トンボ・パラダイス」とでも言う演目の中で、静かに、そして深く深く埋没していくのだった……。

 

◇ ◇ ◇

 

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