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旅と癒しのフォトギャラリー

2022-08-21北海道(トドワラ)

北海道を車で駆け抜けた1200km【登別~ニセコ~八雲~島牧】

前回の直近の旅:夏の霧ヶ峰と来たら、それに匹敵する位に欠かせないのが夏の北海道。もう、クソ暑い東京を脱出する場としては、定番中の定番だ。これまでに、けっこうロングで様々なエリアを旅してきた。

 

★「札幌・小樽・支笏湖の3日間」、★「旭川・美瑛・富良野・大雪山の4日間」、★「稚内・礼文・利尻・サロベツの5日間」、★「釧路・霧多布・トドワラ・摩周湖・屈斜路湖・釧路湿原の8日間」、

 

★「登別・洞爺湖・ニセコ・八雲・島牧」の10日間」、★「網走・知床・羅臼の5日間」、★「函館・大沼の5日間」、「★帯広・然別湖の12日間」、★「小樽・余市・積丹の7日間」と。

 

北海道には完全にはまっている。何故かって? ヒトクチに言って、ここには「自由と開放とフロンティア」を感じるから。そして、「大らかさと爽やかさと未知数」と。。

 

今回はその中から「登別・洞爺湖・ニセコ・八雲・島牧」の10日間」を取り上げてみよう。

 

それにしても考えてみたら、この北海道、北の海の道と書く。な~るほど~!地球的・大陸的規模で考えてみたら、確かにここは海に囲まれた「巨大な島」。

 

という訳で、この旅のテーマは、『じゃあ、その海の道を、自由に走ってみよう!』だ。宿もその日その日で現地で調達。それに夏に走るのだから、まさに「夏・海・道」。そして、様々なものに触れ、感じ、想うことができた。

 

旅のフォト日記としては、五色温泉や霧の造形等、沢山のテーマが生まれた。ただ今回はコースが特にユニークだったので、初っ端は、日付順にダイジェスト的に駆け足で振り返ってみよう。

 

それぞれ4枚ほどの写真を添えて。個々のテーマは、また追っ付けで。

 

夏 海 道1【登別~ニセコ】五色温泉の湯の力

■1日目【千歳~登別→室蘭→洞爺湖】

 

千歳から電車で登別へ。ここでレンタカーを借りて、全ての行動ベースの基点とする。少し見て回りたかったけど、時間が押し迫ってきたので、一路、洞爺湖へ。途中、室蘭の地球岬に寄る。

 

洞爺湖は、予想以上に静かで、透明度のいい湖だった。ここで湖畔のホテルに一泊。もちろん温泉!

 

それにしても、北米一の温泉地帯:イエローストーンを旅してきただけに、この日本の「湯の文化」は、世界一だと思う。なにせ、「犬も歩けば棒に当たる」、「人も歩けば温泉に当たる」っつ~ぐらいに、日本中温泉だらけ。しかも、片っ端から入ってしまうという(笑)

 

夜はここの名物、打ち上げ花火~♪

 


地球岬。日中はそれなりに暑いけど、さすが北海道!吹く風が心地いい^^

 


洞爺湖は、明るく開けた感じのする湖だった。

 


光と水と風と・・・。

 


夕暮は、旅のプレミアムタイム。そして夜と、早朝の夜明け前と。光の移り変わりと共に居ること、これこそ旅の醍醐味♪

 

■2日目【洞爺湖→ルスツ→ニセコ】

 

湖を半周して、一路ニセコへ。ここは、今回、八雲と並んで絶対に来たかった所。高原好きの僕としては、北海道にあって、最も高原的情緒を持つ所だろうと睨んでいたからだ。

 

そして、ピンポ~ン、素晴らしい! エリアの広さと雄大さ・多彩さはピカイチだろう^^

 

そして念願の沼巡り。更に泊りたかった五色温泉。・・・ん~、深い! これは大きなテーマなので、後日。

 


ニセコの駅前。町を綺麗にしようという意欲が、うかがえるなぁ^^

 


最北部にある長沼。ここでの霧の造形と時空は、今回の旅の、最もメモリアルなシーンとなった。後日にワンテーマで掲載したい♪

 


五色温泉の源泉。・・・何て言ったらいいのだろう・・・。ただただ、、深い・・・。

 


風呂も霊気に満ちている。

 

■3日目【ニセコ】

 

この日は、尻別川のラフティングに挑む! 熱い夏の日、この冷たい澄んだ川に飛び込んで泳いだ感触は、何ものにも変えがたかった♪川遊びは、これからもどんどんやっていきたいなぁ^^

 

その日の宿は湯元温泉・雪秩父。ここにある大湯沼の早朝の湯煙浴は、最高!

 


早朝の夜明け前、再度沼へ向かった。今度は神仙沼。幻のように、ただ霧の中に佇んでいた。

 


花も、鳥の声も・・・。

 


夏の日のラフティング。思いっきり漕いで、汗をかいてから、川に飛び込もう!・・・至福の境地♪

 


ヒマワリ畑がこの地に映える^^

 

夏 海 道2【八雲~瀬棚】島牧のウニも絶品

■4日目【ニセコ→長万部→八雲】

 

そして、いよいよ八雲町へ向かう。ここを知ったのは、嵐山光三郎氏のエッセイ:「この町へ行け」からだった。一年の半分は全国を旅しているという、現代の芭蕉?嵐山氏のその文から、この町の香しさが漂ってきていた。

 

そして、この町に入るなり、思わぬ幸運と巡り会った。町で知り合った人から、ホタルを大事に守ってきた、牧場の人の存在を知ったのだった。即刻会いに行き、いろいろ話を聞く。

 

その夜は、町一番のお祭り。そしてその余韻に浸りながら、寿司屋で地元のホタテに舌鼓を打つ^^


八雲は酪農の発祥の地だという。

 


この丘の牧場地帯は気に入って、滞在中、4回も足を運んだ。

 


これは夜明け前のシーン。

 


お祭りのメインは、夜、町を流す山車の数々。ん~、ジャパネスク!♪

 

■5日目【八雲】

 

日本で第2位の清流と言われる、ユーラップ川を上流に向かって走る。鮭の溯上には少し早かったけど、確かに綺麗だ。美しい川のある町は、そのまま最高の町だろう♪

 

牧場風景を堪能した後、いよいよホタルを見に。奇跡的にギリギリ間に合ったのだ。小さなヘイケボタルで、既に飛ぶ元気も残っていない数匹だったが。でも僕の中では、とてもメモリアルなホタルだった^^

 

実は毎年恒例のホタル旅。この年はロングな北米旅行の準備と余波で、なかなか行けず、完全に諦めていたからだ。

 

夜は再度、小高い牧場の丘で、満天の星に酔う♪

 


ユーラップ川。キラキラ輝いていた^^

 


ここの「ホタル守」は水野さんといって、牧場の経営者。親切にいろいろ見せてくれ、こちらもアドバイスを贈る。「次は全盛期に必ず来ますよ!」と、約束する。

 


そしてここは、春には水芭蕉も咲くという。なんとも夢のある地ではないか!

 


八雲の町の夜景。満天の星の中、中央にド~ンと天の川が。白鳥座と織姫・彦星がくっきりと見える。今回はまさに、「天の川と共にいた旅」だった。

 

■6日目【八雲→熊石】

 

ここからが、流れ旅の真骨頂!!組み立てを、日本海側の海岸線をひた走ることに決める。太平洋側から峠を越えて、熊石に出る。
ガイドブックには載っていない、未知の領域。旅の情報は全て現地調達だ。海を越えて、奥尻島が控える。ここではアワビが名産だ。

 


奇岩が海岸線を縁取る。海は眩しいばかりに、青♪

 


静かな漁村に、花がひときわ映える^^

 


夕陽が砂浜を染め始める。

 


これは、「奇岩雲石」というスポット。しっとりと、日本海の余韻に浸る。

 

■7日目【熊石→瀬棚→島牧】

 

早朝の漁村の漁風景を見てから、どんどん海岸線を北上する。次に何が現れるか、ワクワクするような触感^^ これこそが旅の醍醐味♪
途中、日本一の清流と言われる後志利別川を経由する。ただ夏のお盆近くのこの時期、宿の確保が大変だった(;>_<;)

 

そして島牧という町で一泊する。この町が良かった~♪ 僕的には、明るくて伸び伸びとした漁村で、当然海縁ということで、八雲町以上に好感触^^しかもすぐ上には、ブナ林の高原地帯が広がっている。

 

また、ふらっと入った島牧の食堂が良かった^^地元で捕れたムラサキウニですと出されたウニは・・・、礼文のバフンウニと並ぶぐらい美味♪ しかも安い!これが重要!!(笑) 次の日も行ったぐらいに(爆)

 

その日の夜のハイライトは、夕陽に染まる日本海と、そこに沈む「月の入り」だ。奇跡的にとても貴重なシーンを見る事ができた。

 


古き良き海岸が、まだこの日本に残っているだけで、満足だった。

 


夕暮、外灯に照らされた漁船は、ハッと息を飲むほど美しかった。

 


そしてじっくりと腰を下ろし、星と月を見よう。

 


これが、水平線に沈む月の入りの、まさにその奇跡的瞬間!!この日は10日月。満月までまだ5日もあるというのに、これほど鮮明に見えるとは・・・。これが満月の日だったら、どうなってしまうのだろう (@_@;) ん~、日本も、まだまだ広い!♪

 

夏 海 道3【尻別川~登別】賀老の滝は最高

■8日目【島牧→弁慶岬→ニセコ】

 

高原地帯に「賀老の滝」があるという。そして午前中には美しい虹が現われるという。それは是非にと、そっこく見に行った。遊歩道を歩く事20分。そこから谷を降りていく山道の強行軍。そこに現れたのは、今まで見た滝の中では、一番素晴らしく雄大で美しいものだった!!

 

・・・知らなかった。おそらくこのエリアに来なかったら、永遠に賀老の滝を知る事はなかっただろう・・・。旅はするものである。

 

更にどんどん北上する。旅の日程も残り少なくなってきた。明日には登別に入っておかなければ。そこで選んだのが、ニセコの昆布温泉の、とあるホテル。写真で見た限りでは、とても良さそうな露天風呂だったからだ。決定!

 

部屋も無事取れた。後はどんどん進むだけ。そして名残惜しい日本海の夕暮の見納めだ。

 

夜、8時過ぎにようやくホテルに到着。そしてこのホテルの露天は、嬉しい事に、我が露天風呂ベストワンと言えるようなものだった♪ これは後日ワンテーマで。なにせ、今回の旅だけで、10個近い温泉を堪能したのだから。

 

ちなみに、僕は完全に露天派です。内風呂はほとんど入らないぐらい。おまけに東屋風の屋根も、必要最小限にして欲しいぐらいに。

 


賀老の滝。いい!ひたすら、いい!!明るくて、ちょっと、北米のヨセミテあたりのムードがあるんだなぁ^^

 


海岸沿いの古びた番屋が好きだ。どこか郷愁をそそる、「風の美学」がある。

 


いよいよ、ひた走ってきた日本海にお別れ。「海岸線」は、僕の重要なテーマ。今回ここを走れて、とっても良かった~♪

 


そしてこれが、某ホテルの露天。この写真一枚だけでは、ちょっと伝わらないだろうなぁ・・・。

 

■9日目【ニセコ→洞爺湖→カルルス→登別】

 

さあ、旅の終盤だ。どんどんひた走る。途中、再度、洞爺湖へ寄り、サミット会場となったウインザーホテルに立ち寄る。そして出発点でもあった登別に無事到着。「湯の旅」とも言える今回の旅のシメククリとしては、なかなかのエンディングかも^^

 

夜のライトアップされた地獄谷も、なかなかのものだった。そして登別で一番でかいホテルの一番でかい風呂に入る。風呂に行き着くだけで、迷路のようだ(笑)更に、内風呂から露天へ行くだけでもかなりの距離だ(爆)その後、地獄ラーメンを食す。これも、いいんじゃない^^

 


走る。ひたすら走る。いいねぇ、北海道の道は♪

 


洞爺湖のウインザーホテル。まあ、これはこれで、ねっ。


ニセコにも大湯沼があり、この登別にも。だいたい、大きな湯の湧く沼は、「大湯沼」と名前が付いちゃうんだろうね。ただ改めて、秋田・後生掛の大湯沼の凄さを再認識した。この確認も、旅の大事な作業♪

 


夜の地獄谷のライトアップは、「鬼火」と称していた。これは是非続けてもらいたい演出だなぁ。

 

■10日目【登別~千歳】

 

ず~と、もっていてくれた天気もこの日から崩れ、朝から雨だった。となれば、もう一つ行きたかったホテルの露天へ行き、日帰り入浴と洒落込もう^^

 

これも予想通り良かった。ただコンセプト的に一つ改善した方がいいと思われる点があったので、フロントに行って、支配人へと、偉そうに「ヒトコウシャク」たれる。
日帰り入浴の分際でねぇ(爆) でも意見を言うってのは、評価していてまた来たいっていう事の裏返しなんだよね。もう来ないところは、言う必要もないものね。

 

最後に千歳へ向かう前に、駅前で一杯と。このふらっと入った焼き鳥屋が良かった!!・・・正直参った・・・。ここは隠れた名店としよう♪最後にマスターに、「いやはや、参りました、、また来ます」と。

 


早朝、再度地獄谷へ。久しぶりの雨も悪くない^^

 


そして旅の締めくくりは、来てみたかった露天で、たっぷりと旅の余韻に浸る。滝と白い湯とのバランスが絶妙だ♪
ただ、露天に浸かっている時は、不思議と何も考えられない。「そこに居る事」に、ただただ「完結」している。「無の境地」ともいえる。これは面白い発見だった。日本人に生まれて、良かった~ってか?(笑)

 


脳裏に浮かぶのは、静かな日本海の夕暮。

 


そして霧の中に包まれる、神秘の湖。シンプルがいい、ひたすらシンプルが。

 

さて、これをご覧になった方は、どのシーンに一番興味を覚えましたか?なにせ僕的には、この中に沢山のテーマがあるのです。どれを次のワンテーマで取上げようかと、迷っちゃうほど。

 

コロナ禍で、しばらく北海道はご無沙汰しているけど、こうやって以前の旅を振り返るのも悪くない。そして写真を見ると、その時の状況がリアルに蘇ってくる。今度行くとしたら、どこへ行こうか?
未踏の地もいいし、再訪の地もいい。要するに、旅は無限の楽しみ方があるということですね♪

 

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そんな旅のエキスをオモチャ箱のように、ここに沢山置けたらいいなと思います。そして見に来てくれた方の、何か、これからの「旅のヒント」になってくれれば、と。

 

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