2022-08-24北海道(トドワラ)
ニセコの長沼と神仙沼|霧が描き出す、シュールな幻想絵画
毎日、蒸し暑い日が続いてますね~(;>_<;) でもこの気候が、日本の独自の自然や情緒を形作っている。
雨露に濡れた紫陽花、、サラサラと風にそよぐ七夕のタンザク、、そしてホタルの妖艶な光・・・。
・・・と思えばいいのだけど、ずっと続くとさすがに。。(笑) しかも東京はヒートアイランド現象で、空気が重い(^_^;)
そこで今回は、涼しげな情感を持つ、こんなテーマで。
前回UPした「夏海道」ダイジェスト。その中から今の気分は、これかなと。とっても印象深いシーンでした。
高原を、ス~っと流れる霧が大好き!(^◇^)
それは、刻一刻と移ろい行く、絵画の中に紛れ込んだかのような、シュールでドラマチックなシーンで、全身を包み込んでくれる☆彡
そして旅は点ではなく、線としての流れの中でつながっていく。
その日に泊った秘湯の湯煙とシンクロし、同時に語ることで、更に旅の臨場感が甦ってくるのでした♪
そのニセコの沼(長沼)に到着した時、そこは深い霧の中にあった。対岸も分からない、まさに「ホワイトアウト」したような状況。。
なんて幻想的なんだろう。怖いくらいだ・・・。
しばらく茫然と立ち尽くす。。。 ̄○ ̄;) その後少しずつ霧が流れ、対岸がうっすらと見えてきた。初めての沼で、このシチュエイション。。最高にゾクっとする(いい意味で)、「ライブの劇場」だ!♪
そして徐々に明るい高原の沼に変わった。この劇的な変化こそ、霧のマジック!
いつまでもその場に居たかったのだけど、帰りの時間もある。そろそろ。。すると、また霧が出てきたのでした。
まるでコローの絵のようだ・・・。
奥行きを無限にし、イマジネーションを増幅させ、主題をくっきりと浮かび上がらせてくれる。
そして、その日の宿の五色温泉。かなりの秘湯だ。「幻想の沼」を語る時には、絶対にこの温泉にも触れておきたかった。
源泉に立ち昇る湯煙と霧が溶け合い、交じり合い、響きあう。これもいつまでも見ていたいシーンだ。
湯は、肌に吸い付くようなトロンとした不思議な感触。(@_@;) これまでに体験した事のない皮膚感。そして湯力(ユヂカラ)。。
妖気すら漂っている。光の角度で、この湯は5種類の色に変わるという。
翌朝、日の出前に起き、コバルトに染まった大気の中、昨日とは別の沼(神仙沼)に向かう。
霧がス~っと流れ、沼の全体が見えてきた。昨日の沼がワイルドで荒々しい景観なら、ここは繊細で優しくライトな感じがする。
そして小鳥の囀りだけの静けさの中で、「自然のメロディ」が、どこからともなく聞こえてくる。
宿に戻って、霧の中の露天に浸かる。それは最初から最後まで、幻に包まれたかのような、深く豊潤で、極上の旅の時空間だった♪
もう一度、このニセコの長沼と神仙沼に来る時があるのだろうか?
それよりも、ずっと心の中に生き続ける「濃密なシーン」として、このブログと記憶の中に封印し、寝かせておくのもいいのかもしれない・・・。
◇ ◇ ◇
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