2022-10-06季節の花々
巾着田の曼珠沙華(彼岸花)と、古民家カフェCAWAZ base。
巾着田の曼珠沙華(彼岸花)に「赤い沼」を見る。
9月後半に至る所で自生する曼珠沙華(彼岸花)。人知れず木立の陰でひっそりと咲くこの花を見ると、秋の訪れを密かに感じる。
ひっそりとではあるが、その赤い色彩は強烈で、「ひっそり」と「強烈」の相反するアンビバレンツが、この花の独特の存在感をいっそう際立たせている。
そんな中で今年こそ、かの有名な巾着田の曼珠沙華(彼岸花)を見てみようと思い立った。とにかく人気なので人も多そうだという事と、コロナ禍で現地も自粛していたのだけど、もうそろそろ行くタイミングだろうと。
「赤」をここまでまとめて見る機会っていうのは、そうそう、ない。
それにしても曼珠沙華(彼岸花)は不思議な花だ。ヒョロリと長い茎が伸びて、その先っぽにドカンと花を付ける。葉は花が枯れた後に出てくるのだ。なので、この茎の繊細な姿も不思議で味わい深い。
木立の中で、一定の高さで埋め尽くされた花。その光景はまるで林に水が流れ込んで出来た「赤い沼」のようだ。
古民家カフェのCAWAZ baseは、まったりと居心地がいい。
さあ、巾着田といったら個性あふれるご当地カフェだ。前回の4月に来た時は「阿里山カフェ」に行ったのだけど、今回はこの「CAWAZ base」で落ち着こう。
木立の中にひっそりと佇み、無造作でファジーな感じがとてもいい。
季節がいいので、外気が入ってくる開け放たれたドアが嬉しい。外と内が限りなく融解していく。。
とてもまったりと寛げる空間だ。アバウトにマイペースで、まるで友人の家に遊びに来たかのよう。
ん? 本格的にドリップで淹れたコーヒーが、予想以上に美味しい。
汗をかいたウォーターサーバーまでも、この「CAWAZ base」の時空間に溶け込んでいる。
光と影、赤と黒の対比が、曼珠沙華(彼岸花)を際立たせる。
そしてもう一度、巾着田の曼珠沙華(彼岸花)公園に戻ろう。この花は前から光と影が似合うと思っていた。
だから、この花と対峙する時には絶対に陽射しが欲しい。木漏れ日こそ、この花の存在感を引き立てる。
そして赤と黒のコントラストを見つけよう。この花が最も際立つ配色だ。
巾着田の曼珠沙華(彼岸花)公園。味わい深い一日だった。新たに自生した花を見に行き、新たな事を想う。そんな一日がとても凝縮されていた。
関係者の方に話を聞くと、ここでは下草(雑草)を刈り取る作業をしているとはいえ、ほぼ自生だというから驚きだ。ここまで広大になったのは、この巾着田の独自の環境が土を良くしてくれるからだという。なるほどぉ。
ここは「赤い沼」だ。今回、特にそう想った。そして古民家カフェの「CAWAZ base」もさりげなくシックで、とても良かった。
以下は4月に訪れた時の様子。是非ご覧下さい。
【菜の花の季節の巾着田も見事。そして阿里山カフェでホッと一息】
それと、これは以前に曼殊沙華をイメージ的に取り上げた時のモノです。
【赤い魔法の花。小石川植物園の彼岸花】
★世界の絶景100選で第1位にも選ばれた、ジープ島カレンダーの販売が始まっています。
僕が毎年制作している珠玉の一品です。興味のある方は是非ご購入下さいね。
【来年度(2023年)ジープ島カレンダー、販売 受付中!】
そんな旅のエキスを、ここに沢山散りばめられたらいいなと思います。そして見に来てくれた方の、何か、これからの「旅のヒント・キッカケ」になってくれれば、と。
「カテゴリー」を上手に利用し、是非気になるページを色々とサーフィンし、見て回って下さいね。ブログ全体を時系列で見るには【ブログ一覧】が便利で見やすいですよ。
基本週一で、土曜日の夕方から夜にかけて新作を入れてます。
もしお時間があれば【コンタクトページ】から感想をいただけると作者としても嬉しいです。