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2023-03-12尾道・鞆の浦・倉敷

鞆の浦は「崖の上のポニョ」の舞台で江戸時代が残る驚異の地

倉敷、そして尾道を後にして、向かったのが鞆の浦だ。

 

この日は土曜だったので、運のいい事に「尾道⇔鞆の浦間」の定期観光船が出ていた。1時間ほどの船旅。陸路ではなく海路で移動するなんて、瀬戸内らしくて何ともイキだ♪

 

僕の旅のスタイルは「ロケハン」に近い

 

さあ鞆の浦に着いた。ここは今回の山陽旅を計画する中で知った地。でも結果としては最もインパクトが強く、旅の行程の最後に持ってくるのに相応しかった。
特に、記念すべく驚くべき体験が出来たのだけど、その話は次回に持ってくるとして、ここでは昼間の村歩きを中心に語りたいと思う。

 

その前に最近感じるのは、自分の旅のスタイルが「ロケハン」に近い事だ。もちろん写真も撮るのでプライベートな「ロケ」とも言えるのだけど、もっと本質的な部分で。。

 

広告のアートディレクターとして、今までも色んな所で実際にロケをした。そんな中で特に印象に残っているのは、JTBの50周年の記念ポスターを制作した時。

 

僕の考えたコンテはこうだ。

 

巨大な木の中腹近くに、正装した男女が静かに佇むシーン。驚異の巨木もさることながら、そこに人が立っているという驚き。(@_@;) 「不思議で未知なる場所へ向かう」がコンセプトだった。その案が採用された。

 

そしてロケは、スタッフと共に、その巨木を探すことから始めた。向かったのは奥日光の原生林。
色々探し回る中、西湖の近くにイメージにピッタリの巨木を見つけた。そこにモデル2人によじ登って立ってもらい、撮影し、ロケは無事に終わった。

 

やはり「現場」はいい♪

 

その、 「ロケハンで自分のイメージにピッタリの場所を探す」、もうこれが、その頃から仕事としてもプライベートとしても体に染み付いた「性(サガ)」のようなものになっているのだ。

 

お店選びにも労を惜しまないし(笑)

 

鞆の浦は「崖の上のポニョ」の舞台だったと知る

 

で、今回の鞆の浦。大急ぎで再計画したエリアだったので、ほとんど予備知識もなかった。またそれはそれでゼロからの出発だったので、逆にとても新鮮だった。

 

そして歩いてみると、ここも色々とロケ地として使われているのが分かったのも面白かった。

 

その一つが、「崖の上のポニョ」の舞台イメージとして。更に「ウルヴァリン・SAMURAI」の、日本でのロケ現場の一つとして。
すでに見て印象に残った映画やドラマの「ロケ地散策」も楽しいけど、その逆もしかりなんだなぁ♪

 

そして戻ってから、立て続けにこの2本の映画をDVDを借りてきて見たのでした。崖の上のポニョなら、『あっ、あそこだ! 随分と村落の一角を忠実に描写しているなぁ』とか。ウルヴァリン・SAMURAIなら、『おっ、あそこ、あそこ! ん~、もう少し良いロケ場所があるのになぁ』とか、ねっ☆[゜ー^]

 

今回は、そんなロケハン気分でUPしてみたい。

 

江戸時代の町並が残る、驚異の漁村:鞆の浦

 


少年と少女のこんな後姿って、けっこう絵になるよねっ☆[゜ー^] この微妙な距離感が、初々しくていいな♪

 


ここには江戸時代の家屋も多く残っているという。驚きだ! そんな古い家屋は何をやっても(笑)不思議な味わいがある。。

 


ん~、新旧店頭POPの競演だ!☆彡

 


この通りは、さりげないけど、いい♪ 観光化された「古い町並」とは違い、今でも普通に人々がここで生活しているのだから。

 


そして、ちょっと小粋な暖簾(ノレン)のワンシーン。

 


何か、SFチックにすら感じるのだよ。。「裏道フェチ」というのがあったら、僕はまさにそうだな(笑)

 


見よ!この交番の明かりのデザイン。観光用に創ったのだろうけど、「警察」だけに、それでも面白い♪

 


こちらは、もう純度100%の地元民の為の店。

 


200%と言ってもいいかも(笑)

 

茶房「多渕屋」のレトロ感にハマった

 


ランチに入る店選びも大切だ。迷ったあげく入ったのはここ。店構えが、とにかくいいねっ♪
ハヤシライスしかない店だけど、それも良し!

 


もう入口から「来た!」ねっ(@_@;)

 


「昔の台所でそのまま食事をする」が、この店の売り。なんともディープだ。

 


ハヤシライスはとても美味しかったのだけど、特筆すべくは、女将さんのおおらかさだ。

 

この地には宝命酒という昔から造っているリキュールがあり、この小さなエリアだけでも蔵元が4つもある。この地最大の「ご当地土産(ミヤゲ)」だ。
それが食卓にドン!と4本並んでいて、どうぞ自由に試飲して下さいと(^◇^)

 

そこは超の付くノンベの僕。『お~、これは○○、こっちは△△ですね』なんて講釈を垂れ、この期に乗じて飲んでいると、もっと強いのもありますよと、更に上級酒を2本も持ってきてくれた。

 

食事と共のビールや日本酒代わりに、何杯無料で飲んだことだろう。。(笑)
この店、超お勧め!(爆×10)

 

※残念ながら田渕屋さんは、2020年10月末をもって閉店となってしまいました。

 

鞆の浦で、いつか見た「白昼夢」のようなシーンと出会う

 


この裏道から眺める光景、ちょっといいねっ♪

 


これは何だろう? たぶん作者?なりに意味があるんだろうね! お皿はクルクル回っていた。ん~、ストレンジ・・・。

 


時を重ね、風化されたモノにしか出せない味わいというものは、ある。

 


不思議と、このシーンに一番「鞆の浦」を感じた。。

 


そして、ふと通り過ぎようとした一角。『!!!』ハッと思い、すぐに引き返して撮った一枚だ。

 

この時の現場の「空気感」は、写真に収めるのは難しいかもしれない。。何でもないようだけど、生活が滲み出ているような、それでいて「白昼夢」のようなシーンだった。この感覚、伝わってくれるかな?

 


こんな通り沿いに坂があったので、どんどん登っていった。ちょっと気になったCAFEもあるのだ。

 

ギャラリー・カフェ「さらすわてぃ」が粋だった

 


『じゃーん!』 この店は「さらすわてぃ」という名で、全体にとてもいい風が流れていた。
「崖の上のポニョ」ならず、「崖の上のカフェ」。

 


とてもセンスのいい店だった。この店だけで、ブログ1編が書けるぐらいに。。

 


手作りケーキと自慢のコーヒー。器も凝りに凝っている。

 


オーナーの奥さんは、以前福岡で画廊をやっていたという。店の半分はひいきの作家のギャラリーだ。
色々話していると、もう話が尽きない・・・。また訪れてみたいCAFEだ。(´_ゝ`)y-~~~

 

大気そのものが、心で飲むカクテルに

 


徐々に陽が傾き、薄っすらと辺りがサーモンピンクに染まってくる。

 


鞆の浦の「夕暮れの形」が見える。

 


この場所。穏やかなここの海にしか出せない色が、辺りを包み込む。

 


『来たな、瀬戸内に・・・』 そんな事を感じさせる一時だった。。

 


少しずつ、港もトワイライトな光に包まれる。

 


大気そのものが、心で飲むカクテルになる…。
光と水と風を天空のグラスに入れて、軽くシェイクしたような、ねっ( ̄▽ ̄)b

 

旅に出て、さりげないけど何か心に残る1枚のシーンを写真に撮ってみる。それをブログにUPし、訪れた人や行ってみたい人と、そのイマジネーションを共有できたらいいなと♪

 

今はシンプルに、そんな事だけを思っている☆彡

 

◇ ◇ ◇

 

※関係カテゴリー紹介
この旅は、同時期に回った複数編の国内流れ旅で、【尾道・鞆の浦・倉敷】としてまとめてあります。まだ2編しかアップしてませんが是非ご覧下さい。

 

当ブログNAVI コロナの影響で、「ソロ旅」が注目される中、僕はもう数十年も前から、この「ソロスタイル」で自由気ままに旅をしてきました。
そんな旅のエキスをオモチャ箱のように、ここに沢山置けたらいいなと思います。そして見に来てくれた方の、何か、これからの「旅のヒント」になってくれれば、と。

 

ジャンルが多岐に渡るので、スマホなら下方の、PCなら右サイドの「カテゴリー」を上手に利用し、是非気になるページを見て回って下さいね。ブログ全体を時系列で見るには【ブログ一覧】が便利で見やすいですよ。基本週1~隔週で、土日の週末に新作を入れてます。
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