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2023-06-03東北(サファリパーク)

蔵王(御釜)|いろは沼(湿原)が天空の楽園になる貴重な時間

「日本での夏の高原への避暑」は、僕の旅の絶対的定番。涼しくて快適なのはもちろん、「生物多様性」が豊かで、世界的にも誇れるものだからだ。この時は、前年にイギリスの自然にも触れたので、その流れから「比較」を楽しみたいという事で、選んだのが蔵王。

 

実は子供の頃、一度だけ御釜を見て、強烈な印象として記憶の隅に残っている。ただ本格的に旅をするのはこの時が初めて。全国区的に名前は超メジャーなのだけど、たまたまここには行ってなかった。

 

で、よく調べると、なかなか面白そうな高原避暑地である事が分かり、4泊5日で念入りに計画を立ててみた。前半の2泊は高度の高い山小屋のSANGORO(1300m)にして、後半の2泊は麓の蔵王温泉(850m)の四季のホテルに。

 

やはり初めての土地はワクワクする^^ 結果、とても充実した「いい旅」となった。かなり色んな所へ行ったけど、まだまだ日本もこれから行きたい所がいっぱいだ♪

 

蔵王の温泉は、僕の一番好きな白濁した硫黄泉。最終日はまさに温泉三昧。朝からハシゴ風呂で、もう身も心も浸かりまくったのだけど(笑)。。ただ温泉はしょっちゅう行くし、このテーマではまた別の機会で語ろうかと思う。

 

この時はロープウェイを利用しての御釜トレッキングと湿原散策。

 

新しい直近の旅をすると、どうしてもその前の旅のインパクトが薄れていきがちだけど、いやいや、蔵王は全くそんな事はなく、まだまだ生き生きと脳裏に焼きついている。

 

そして、またいつでもその記憶を辿る事のできるこのフォトブログが、ぼくにとっての「もう一つの旅」でもある。そして読んでくれた人に、その臨場感と空気感が少しでも伝わってくれればと。

 


蔵王温泉からロープウェイを中間駅(1330m)で乗り継いで山頂駅(1660m)へ。ここから御釜までは1時間半ほどのトレッキング。道もよく整備されていて、すこぶる快適だ。この季節は花はそう多くないけど、オヤマリンドウを愛でながら^^

 


いよいよ到着(1800m)だ。写真ではよく見ているとはいえ、実際にこのエメラルド色の湖面が現れた時は、一瞬ゾクッとする(@_@;)

 

全体の雄大さ、湖面の大きさ、荒涼とした周りの様子など、視覚的に『ガツン!!』とくる景観だ。群馬・白根山の火口湖にも行ったけど、この蔵王の御釜の方が遥かにスケールが大きい。

 


この「馬の背」と呼ばれる峰を北から南へ半周できる。北の突端では、とても荒々しく男性的だったのに、半分ほど来るとガラッと雰囲気が変わる。草花も咲いていて、かなり優しい雰囲気になるのだ♪

 


湖面を背景にした、夏ならではの溢れんばかりの生命力。

 


エメラルド色の神秘的な、刺すような皮膚感。。

 


そして南の突端まで来ると、またガラッと表情を変える。別の惑星に来たようなSFチックなディティール。この湖面も気象条件によって様々な色に見えるらしい。

 

このスケール感、、世界的に見ても、この蔵王の御釜は超一級のスーパー・ネイチャービジョンだと思う。

 


この後、もと来た道をまたトレッキングし、山頂駅からロープウェイで下り、中間駅からリフトを使って観松平(1400m)という所に登る。

 


その一角に「いろは沼」と呼ばれる湿原が広がっていた。・・・「高原の詩」が聞こえてきそうだ。(^◇^)

 


それほど広くはないけど、地塘(湿原の池)が幾つも点在し、まるで「ミニ尾瀬」のよう。

 


更に高台にあり山に囲まれていないので、その開放感は抜群! いっぺんで気に入ってしまった♪

 


この日はいったん麓に戻り、翌日またゆっくりと来てみようと。というのも、8月いっぱいは天気が崩れない限り、「サマーナイト・クルージング」という事で、夜21時までこのロープウェイは運行しているのだ。

 

しかも乗り継いで、蔵王の山頂で星を見るというのが一般ゲストの最大の目的になるだろうから、ここにはほとんど人が来ない。リフトも17時前には終わってしまうので、17時以降は完全にプライベートでこの天上の楽園を独占できる。これだよ、これ!☆[゜ー^]

 


そして翌日は、この湿原との一体感を存分に楽しんだ^^

 


サラサラとした湿原「いろは沼」ならではの、繊細で可憐な大自然のメロディ。*:..。♫⁺*゚¨゚・*:..。

 


ここの主役は何といっても大小のトンボ達だ。中でも、赤トンボを蹴散らし、重低音の羽音を響かせ、我が物顔でパトロールする肉食系のヤンマ達。(オニヤンマ、ルリボシヤンマ等) 彼らこそ、ここの「主(ヌシ)」だ!

 


そして17時を過ぎリフトが止まり、完全に遮断され、人が来れなくなった湿原。。

 


そろそろプライベートBARの始まりだ。スピーカー付ウォークマン、お気に入りのシングルモルト、プラスチックのショットグラス、それに夏なのでオンザロックを作れる氷を入れたミニ魔法瓶。このアイテムさえあれば、どんな場所でも極上のBARにできてしまう♪

 

そして視覚的にもスケール的にも、最高のシチュエイションを確保できる。(´_ゝ`)y-~~~

 

鳥のサエズリ等の自然のサウンドにちょっと被せてみるのは、ロニー・リストンスミスの「コズミックファンク」。宇宙的でフュージョンなピアノの旋律。。

 


腰を下ろし、まずは一杯だ。すると視点が変わり、トンボ達の目線になる。『人間である事を忘れる』、、それが最も感覚的で開放感のある「トリップ=癒し」なのかもしれない。

 


この後、蔵王の山頂で夕暮を見、星も見たいという事で、中間駅からロープウェイで登り、そのダイナミックな景観を堪能したのでした^^ ただ風が強く、体感温度は真冬並み。(≧∇≦)
でも東京の異常な暑さを逃れてきた訳だから、その寒さに『ありがたや~』と震えていたのでした(爆)

 

そして来年の夏もまた来たい!そう思った。ただ次回はこの「プライベート湿原」に留まり、夕暮から夜にかけてのトワイライトな光のマドロミの中で、「天空の楽園」とサシで会話しながら酒を飲みたいと。( ̄▽ ̄)b

 

◇ ◇ ◇

 

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