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2023-07-22モロッコ一周 色彩の旅

サハラ砂丘。そのオレンジに輝く曲線が美しい|モロッコ旅_06

幻のように横たわるシュールな砂漠の町:エルフード

 


さて、前回の南下したバスで到着したのが、このエルフード。サハラ砂丘へ行く為の起点の町だ。

 


ただ夕方遅めに到着し、翌朝は日の出前の出発。なので、ホテル周辺しか見られず。。でも不思議と印象に残っている。

 


ホテルは町からも離れ、周りはただ茫洋とした砂漠のみが広がっている。

 

砂漠と砂丘は全く違う。翌朝から行く砂丘の方は美しい。まさに砂が創る自然の芸術のように。でも砂漠は「土漠」と言ってもいい、まるで無味乾燥とした荒野だ。 ̄○ ̄;)

 


ただ、今はその「空虚」すら、旅人の目には何かしらの魅力的なメッセージに映る。その日本にはない「空白感」の中で、ポカ~ンと一杯やるのもいいじゃないか。

 

「何もない」とは、「何もないがある」という事だから♪

 


で、これまでの4編は、できるだけ実際の色に忠実に写真を再現した。ただ今回は少しイメージを被せてみる。インスピレーションで「感じた色」と言ってもいいかな☆[゜ー^]

 


これなんか、まさにそれだ。

 


廃墟のように、シーンと静まり返った蜃気楼のようなホテル。

 


ポカ~ンとしていて、不思議と気持ちは穏やかだ。


さあ、明日の朝は早い。一眠りしておこう。。

 

早朝 ラクダに乗って、サハラ砂丘をイザっ!!

 


砂丘には昔から強い憧れがあった。美しくタオやかに波打つウエーブ。それは太陽の光だけで刻々と色彩を変えていく。あるのは砂のみだ。全てを削ぎ落とし、シンプルに、ひたすらシンプルに。。

 

広大なサハラ砂漠の中でも、砂丘の占める割合は20%程度らしい。後は荒涼とした荒地としての土漠。

 

不思議だ…。砂丘に改めて来てみると、「荒涼」とは全く無縁の世界を感じる。それは、たおやかに波打つ大海原が荒涼ではない事に似ている。風で刻々と形を変えていく滑らかなディティール。それが地球が生きている、その息遣いを感じられるからだろう。

 

この日の早朝、まだ暗いうちにホテルを出発。4WDの車で1時間ぐらいかけて、この砂丘の入り口に着いた。その時点でも、まだ真っ暗だ。気温は5度ぐらいだろうか? かなり寒い。


ラクダの背中に乗り、暗闇のサハラ砂丘へいざ出発! これが意外にも快適なのだ。

 


砂丘を進む「砂漠の舟」と言われるラクダとの不思議なシンパシー。イヤガオウにも気分が盛り上がる。

 


そしていい事に、この日風が穏やかだったので、体感温度の冷えはそれほどでもない。

 

ふと、こんな事を想った。もしタイムマシンに乗れるのであれば、一番行きたい時空はアメリカの西部開拓時代だと。カウボーイになって、荒野の中で牛を追ってみたい。そして流れ着いたボロボロだけど味のある酒場で、荒くれどもと一杯やってねっ(笑)

 


その後40分ぐらいかけて、幾つもある丘の一つに。空は焼けるようなオレンジに染まっていく……。これぞ地球のスペクタクル!(@_@;)

 


いよいよ太陽が、一瞬の閃光を伴って丘の頂から顔を出す。『お~っ!』静寂さの中で得も言えぬ感動! 暖かさが身に染みる。

 


これこそ五感をフル動員できる「ライブの劇場」だ!

 


今旅の中でも、ほんのヒトコマのハイライトだった。

 


でも、今こうして写真を見てると、『あ~、この場所に自分が居たんだ!』と、

 


悠久の地球時間を感じ、前述のイマジネーションが込み上げてくる。

 


「キャラバン・サライ」。。砂丘にはそんな神秘的な呪縛めいたものがあるんだよ、なっ☆彡

 

◇ ◇ ◇

 

※「モロッコの旅シリーズ」は、複数編の海外旅【モロッコ一周 色彩の旅】のカテゴリーに、全編収録していきます。

 

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