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2023-07-30モロッコ一周 色彩の旅

マラケシュで、メディナとフナ広場を徘徊する|モロッコ旅_09

マラケシュのメディナは、ほんとにピンクだった

 


行く前から興味津々だったのが、シャウエンの青い町。そしてもう一つが、このマラケシュのピンクの町だった。

 

ホワイトからイエロー、アイボリーからブラウンに至る色調なら分かる。無難な町の色彩だ。でもピンクとなると??? 町としては、とても独創的なイマジネーションに包まれる事だろう。

 


マラケシュの写真は見た。映像だって見る事はできただろう。でも実際に自分の目で見なければ、本当のトコロは分からない。大事なのは、匂いや風、温度や湿度、更にその場の空気であり気配。

 

そして、そのリアルな現実の中で何を感じるか?だ。ソレこそが旅の最大の醍醐味と言ってもいい☆[゜ー^]

 


この通りは特に印象的で、何度も行ったり来たりした。

 


時折、地元の人達が立話しているのもいい。

 


そして極め付けがこのドアと壁のマチエール。何ともアーティスティックではないか!

 


ちょっとした路地裏も隙が無く、まとまっている。

 


時折通り過ぎる地元の人がアクセントを加え、

 


路地そのものが語りかけてくる。

 


マラケシュのメディナ。次は何を見せてくれるのかと、

 


ただただ「見て感じるだけの存在」になる。そんな自分自身。。まさに旅の醍醐味だ!

 


で、想ったのだけど、「緑色の町」や「紫色の町」というものは、この地球上に存在しているのだろうか? これらの色以外は、ほとんどモロッコでも網羅されている。でも緑や紫だけは無い。。

 

その土地に元々ある土や石などで、その風土ならではの歴史に彩られた色彩の町が形成される訳だ。

 

ただシャウエンの青だけは顔料によるもの。でもこれだって、その土地にユカリのあるものだから、ペンキとは違って土着的で味わい深い。

 

となると、緑や紫の顔料が取れ、それらを塗る伝統を持った町があっても不思議ではない。

 

緑なら、ミントグリーンからターコイズグリーンに至る色調。そして紫なら、ラベンダーからヘリオトロープに至る色調。これらの色彩を持つ町があったら、個性的で、さぞ可愛らしいだろうなっ。

 

ん~、これは調べてみる価値はありそうだ!( ̄▽ ̄)b

 

ユ~ラ・ユラと、寛ぐ初老のお方(マラケシュ・フナ広場にて)

 


マラケシュと言えば、有名なこのジャマ・エル・フナ広場。

 


毎日がお祭り騒ぎのように賑やかだ。

 


地元民&観光客が入り混じって、独特の喧騒感をかもし出している。

 

大規模な屋台を初め、

 

大道芸人や蛇使い、

 


そして猿回しと。。

 

僕も大道芸人を冷やかしたりと、その喧騒を楽しんでいた。実際は向こうから見たら、日本人という格好のネタの「ツカミ」を発見した訳だけど(笑)

 


その時、ふとフナ広場の片隅に一人で佇む、ある初老のお方に目が止まった。何故か、とても「様」になってるなぁと。

 


穏やかで恍惚とした表情を浮かべ、右に左にゆらゆらと揺れながら、この時間と空間を楽しんでいるように思えた。

 

この時この場所で、世界がゆるやかに、ただただ完結しているかのように……。

 


群集や喧騒からはちょっと離れ、でも離れ過ぎない、自分が一番居心地のいい距離感。それを保つ事。あるいは、それはつかの間の事であってもいい。「隠遁者」から「麓(フモト)の群集」へ。その逆もまた良し。

 

このフナ広場のシーンから、不思議とそんな哲学的な命題を感じたのだった。何か自分自身が投影されているかのように。。

 

◇ ◇ ◇

 

※「モロッコの旅シリーズ」は、複数編の海外旅【モロッコ一周 色彩の旅】のカテゴリーに、全編収録していきます。

 

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