2023-09-20小樽・余市・積丹
小樽から余市へと、良さげなカフェを探して|北海道流れ旅_4
小樽っぽい古民家カフェ「はち」で、まったりと
何処でランチし、どこでお茶するかっていうのは旅の重要な彩(イロドリ)であり要素。僕はその店や場所を探し出すのに労を惜しまない主義なのです(笑)
まずは小樽から。この古民家カフェ「はち」は、さりげないけど良かったですねぇ。
小樽に行った時は是非♪ 南小樽の駅の近くの住宅地の中にあります。
そして一回入っただけで、僕の行きつけの店(笑)となった「時代屋」さん。話好きのママさんが、にこやかに写真に納まってくれました。
ラフでキッチュで気取らない、ホノボノとした店。メルヘン交差点の近くにあります。
ここで食べたオムビーフは絶品! こういうガイドブックには載っていない「名店」を見つけ出すのも旅の醍醐味なのです(´ー`)v
とある作家との衝撃的な出会い。今、余市は旬だ!
そして次に余市。それは、裏道沿いを自転車で走っていた時だ。
『ん?』 何か妙で、様々なキッチュな物が所狭しとディスプレイされている。そんなヘンチクリンな店?を発見したのだった。衝撃!!
どこか奔放で、投げやりでパンキーな感覚。それでいて自由で、『何ものにも捕われないぞ!』といった確固とした信念のようなものまで見え隠れしている。。
オールディーズ70。何かカフェのようでもある…。
かなり不気味だけど(笑)、好奇心は常に躊躇(チュウチョ)を上回る。 恐る恐るドアを開けて中に入ってみた。
すると、『!!!(@_@;)』 その中はかなり広く、70年代の物で溢れかえっていた(@_@;) 奥に主人らしき人物が居た。
『これは面白いですねぇ♪』と僕。『あ~、どうぞどうぞ』と、その店の主人。
その後彼と夢中になって話をしたので、肝心の衝撃的な室内の写真はこの一枚しか撮っていない。残念(≧∇≦)
いや~「凄まじく呆れるほど素晴らしい!」という言葉がピッタリ! もう夢中になって見入ってしまいましたねぇ。グループサウンズのドーナツ版レコード、ジョンレノンのポスター、当時の雑誌のガロ。。それらが所狭しと、これでもか!っていうぐらいに陳列してあった。実際の当時のドラムセットまで。
……「70年代の小宇宙」、そんな感じだ。
そして話をしていくと、彼は僕より2つ年上で、ほぼ同世代。余市の出身で、11年前に小説を書き本も出版したという。新感覚な哲学的ハードボイルドで、当時はかなり話題になって本も売れたらしい。これは知らなかったなぁ。。
現在は絵も描き、このカフェも趣味でやっていると。この後一旦おいとまして、夜また来ることを約束。
その日の夜、ホテルは近いので、深夜まで尽きる事のない話で延々と盛り上がったのでした。ヽ(´ー`)ノ
絶版になり、彼の所にも残り一冊しかないというこの本。東京に戻ってさっそくアマゾンで、一冊だけの貴重な中古品を手に入れた。そして、僅か一日で一気に読んでしまった。ここでは感想は控えて、さらりと一言で。
またこの「凄まじく呆れるほど素晴らしい!カフェ」に舞い戻らなければならないな、と(笑)
この次の日、余市から積丹半島の突端までバスで周遊する。それは次回で。
そして最終日の帰り、またこの車窓に戻った。帰りは積丹の果てから小樽までそのままバスで行く事はできたのだけど、この余市に途中下車し舞い戻ったのだ。
もう少し見ておきたい所があったのと、この余市~小樽間の列車がすっかり気に入ってしまったからだ。
曲がりくねった道をゴトゴトと進み、幾つものトンネルを通過する。無人の「時に忘れられた」かのような駅と、青々と茂った緑の中を。後尾には車掌もいないので、まるでアトラクション感覚のBARだった。
旅は「点」から「点」だけではない。小樽から余市に向かうこの列車が橋渡しする「線」は、時間と空間をも含めて、僕にとっては「余市という地」の一部であり郷愁なのだから。(^-^)/
◇ ◇ ◇
※「北海道流れ旅シリーズ」は、複数編の国内旅【小樽・余市・積丹】のカテゴリーに、全6編収録されていきます。