2022-12-25関東・甲信(河口湖)
山中湖のペーパームーンでお茶して月江寺、そして本栖湖へ。
今回は以前に行った、冬の富士五湖巡りの旅を紹介してみよう。
この時は珍しくレンタカーの旅。足を生かして、山中湖~河口湖~西湖~精進湖~本栖湖と流してみたかったからだ♪
電車やバスを乗り継ぐ歩きや自転車の旅は、どっしりとその地に腰を据えて味わえるけど、スピードのある車の旅は、その分どこか希薄になりがちだ。(≧∇≦)
でも一瞬々に流れる光景の中に身を置き、次から次へと、内なるイマジネーションが流れていく感じで、これも悪くない。常に富士と対峙し、その表情と供に過ぎ行く旅の流れは、陽炎のようなインスピレーションに包まれたのだった。
富士吉田からレンタカーを飛ばし、まずは忍野八海へ。天気予報では晴れだったのだけど、あいにくの薄曇り。。でも、時おり差し込む透明な陽の光が心地いい♪
この年の冬、始めて見る雪原だった。東京はもうすっかり春だったけど、旅をすれば、すぐに去り行く冬にワープできる。
さあ、久しぶりの山中湖。陽射しの心地良さそうな店を物色し入ってみる。
そしてその後立ち寄ったスイーツの店、「ペーパームーン」。店内はゆったりとしていてセンスも良く、高原らしい雰囲気のある店だった。
更に手作りのケーキ。これがもう度肝を抜くほど美味しかった。注文したのはクリームチーズパイ。濃厚なチーズの絶妙な味わいの中に、洋酒がじっくりと滲みこんでいるダークチェリー、さくっとしたパイ生地、そしてホワイトソース。もう究極の、味のハーモニーと言っていい。
紅茶は溜息が漏れるほど吟味された、深い香りと味わいのダージリン。このスイーツを味わいに行くだけでも、山中湖に来る価値があるかもしれない。
ペーパームーンかぁ。。ランプの幻想的で仄かな、淡いスモーキーな色彩。それが月光を感じさせ、絶妙にこの店のコンセプトとムードにマッチしている。。
このちょっとした置物の感性もGOODだ。個性的な、いい店に出会えた♪
ぐるりと湖畔を一周して、そして富士と対峙する。夕暮も曇っていて、残念ながら天は微笑んではくれなかった・・・。でもこれはこれで、不思議な味わいのある色彩だ。さっきの店のランプの明かりと、イメージ的にシンクロしている。
ん~、『ペーパームーンライト・フジ』かな^^
今回の宿は、ホテルマウント富士。宿の人に聞くと、夕焼けに染まる富士を赤富士、、朝焼けに染まる富士を紅富士と呼ぶらしい。。では明朝に期待して・・・。
早朝5時に起きてベストスポットまで車で行ってみた。・・・でも残念ながら、厚い雲が依然富士を覆っていた。。
ただ、コバルト色の大気が美しい^^ その深いブルーの下で、白鳥はまだ眠りについていた。
漁師がワカサギ漁に出ていく。早朝のキーンと、身も心も引き締まるシーンだ☆彡
ホテルに戻ると陽も上がり、若干富士が顔を出してくれた♪ 常に雲に覆われ、もどかしいほど全体の姿を現さない富士・・・。でもだからこそ、人々を魅了し続けてきた「霊峰」と言えるのかも。
・・・まだ今日一日ある。。
今回来てみて、たまたま知った「月江寺(ゲッコウジ)」という町並。駅で言えば、富士吉田の一つ手前だ。町全体が昭和の博物館のようで、最近ここの散策が隠れたブームになっているという。
これだよ、これ! 旅に出て分かる、ご当地スポット。これぞ「流れ旅」の極意!ヽ(´ー`)ノ
月江寺の駅自体も、とってもレトロなデザインで可愛らしい^^
駅前の旅行代理店。ん?。。こ、これは!!! もしかしたら、置いてあるパンフレットまでもが昭和のモノかと思えてしまう。。(笑) 何か「デジャブ」を見ているようで、クラクラするねぇ♪
そして、この本屋さん。子供が画用紙に書いたような看板^^ ・・・いい味出してるよなぁ。。☆[^ー゜]
この月江寺、もう大好きな東京・谷中の町を、もっと凝縮してズシリと重くしたような、ハイパーポップなレトロ感だ。。
旅は、やはり「するもの」である♪
この後、寄り道ばかりしていたので、本栖湖まで余り時間がなく、河口湖を車窓から眺めながら、西湖へとどんどん歩を進めた。
そして精進湖をぐるりと流し、どんどん車を走らせ、ついに辿り着いた本栖湖。ほとんど初めてに近い地だ。
そして行き着く先は、千円札の富士で有名なこのスポット。ジャ~ン!・・・ん~、残念。。やはり空は晴れなかった・・・。
でもこういう時があるからこそ、快晴で見れた時の感動はヒトシオなんだろうな。また来よう。
湖岸に下りてみる。今回の旅の、行きつく果ての本栖湖は、他の4つの湖のどれよりも、一際澄んだ美しい水を湛えていた。それがとっても嬉しかった♪
そして夕陽が沈むのが見えるポイントに移動し、ラストの旅のエンディングを静かに味わおう。。
東京からも近いこの富士五胡。山中湖も河口湖も、西湖も精進湖も、それぞれ少しずつ過去の旅の思い出がある。
例えば、真冬の山中湖の猛吹雪、、西湖での土砂降りの雨の中でのキャンプ、、仲間達と大騒ぎしていたあの頃・・・。若き日のホロズッパイ思い出ばかりだ。ただ本栖湖にはそれがない。。
だから今回の旅は、この湖との思い出の出発点かな^^ そんな年輪の浅い思い出っていうのも悪くない♪
『あの時曇っていて、富士がイマイチだったんだよな。。』
な~んて思いながら、くっきりと逆さ富士を見るリベンジの日が訪れる事を願って☆彡
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