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2020-11-23南房総の千倉

惜しまれつつ閉館した、大好きだった海岸美術館。(千倉)


この季節にお薦めの美術館を紹介しようと、念の為ネットで確認したところ、この海岸美術館、2年前に閉館したとの事。。
『え~!』大好きな美術館で、もう何度も行っていただけに、とても残念だ……。

 

2~3年前にも行っているので、その時はおそらく閉館間際だったのだろう。。

 

このブログは僕が実際に行ってみて、お薦めのトコロを紹介するのを主眼に置いている。
主観も交えて「生の声」をお届けしたいと。
ただ今回は追悼の意味と、記録に残しておきたいという事で、特別に掲載してみます。

 

実際に行った時の、皮膚感のある過去ログをそのままで。

 

◇ ◇ ◇

 


先日、何とかひねくり出した一日で行ったのが、南房総の千倉。 ここはもう、何度も行っている地。
ポカ~ンとした静かな海べりの町で、 駅でレンタサイクルを借りれるところも、気に入ってるユエンだ。 道も良く、秋の爽やかな陽光と潮風を浴びて、海岸通りを走ってみよう!

 

で、今回はもう一つの目的だった、海岸美術館に寄ること。ここには写真家:浅井慎平氏の40年に渡る作品が展示されている。
陽光がサンサンと降り注ぐ、開放的な美術館。その場所に立って「感じたもの」を、差し込む光と共に、フレームで切り取ってみた。

 

と同時に、様々な想いが交錯する。

 

僕がクリエイティブな仕事をしたいと美大に通い、そして広告業界に入った頃、氏はすでに70年代のアールポップの旗手として、時代を駆け抜けていた。
まだ世の中に何かを創り出そうという、初々しい活気があり、様々な感性がぶつかり合う、華やかだったあの頃…。

 

そして今、不思議な郷愁を感じている。まず、氏の写真ですぐに想い出すのは、水着メーカーのジャンセンのポスター。
今思えば何て事のない、南のエメラルドに輝く珊瑚礁の空撮。ただ当時は、とてもインパクトの強い「シーン」として印象に残ったのだった。

 

もしかしたら、僕の「南への強い憧れ」は、既にその時から始まっていたのかもしれない。

 

そして氏の、強く「南」を感じさせる数々の写真たち。。それらはどこかモノウゲで、「内面や気分」を切り取ったような、光と影を感じさせるモノが多かったように思う。

 

ただ、イチ写真家としては、今までほとんど意識する事もなかった。自分自身が一人のクリエイターとして、狂ったように南を旅し、自らのオリジナリティやアイデンティティを培ってきた訳だけど。。

 

今回、潜在的にとても影響を受けてきたんだなぁと、改めて思い返されたのだ。それは、氏個人というよりも、あの当時に既に産声をあげていた南という、どこか軽いポップさと、少しばかりのアナーキズム、そして透明なデカダンスの香りのようなものに……。

 


美術館は秋の日差しの中で、猫がうずくまる様にひっそりと佇んでいた。

 


反射する光のシルエットを重ねて、自由にバランスを楽しんでみる。

 


砂はそれ自体が郷愁だ。風や水により運ばれ、実体を持たない。そんな「時の浮遊感」を現した作品だろうな。

 


上下への空間も遊べる立体的な建物だ。と同時に「光を遊ぶ空間」だとも思った。その時と共に移ろい、差し込む光と影。それ自体が「展示」なのかもしれない。

 


「海」への潜在的な憧れ。床に敷かれた和風のタイルが、不思議でオリジナルな「気配」をかもし出す。

 


そしてメイン展示室の、このアッケラカ~ンとした広い空間がいい。

 


架かっている写真を見るというより、その「空気感」により惹きつけられた。

 


日常のようにさりげなく、無造作に置いたような「場」もいい。

 


外に広がる風景すら、展示の一部だ。

 


自分なりに切り取ってみよう!

 


この一枚は、特に記憶に残っている。何か当時のコマーシャルに使われたんだろうな。
反射する光を通して、その時間の航跡を垣間見る。

 


ん?来館者が反射して映り込んでいた。こういうイリュージョン的な見方だってある。

 


考えてみれば、写真に撮って印刷された「海」とは不思議なものだ。 置いてある場所によって、ニュアンスが変わってくる。ここではどこか「サイレント」だ。。

 


庭に出てみる。幾つかオブジェが置いてあって、自然との調和が面白い。
そしてボートの朽ち果てた残骸にハッとした。今回一番心に焼きついたシーンだった。色彩的にも状況的にも、見事なバランスの「作品」だ。

 

既成の概念からフッと浮遊し、その「隙間」を楽しむ。 そんな面白い「シカケ」があるな、ここには♪

 

◇ ◇ ◇

 

しっかりした建物なので、リノベーションして、また何か新しい施設に生まれ変わる事を願って。。

 

それにしても僕の中にある「南」の概念を『南という、どこか軽いポップさと、少しばかりのアナーキズム、そして透明なデカダンスの香りのようなもの』と、この時に表現していたとは面白い!

 

やはり過去ログも、たまには引っ張り出さないと、ねっ(^◇^)

 

★千倉つながりの関連ページです。この美術館の館長をされていた方が営んでいるCAFE(サンドカフェ)。興味がありましたら是非ご覧下さい。
静かな海辺で、ゆったりと潮風時間を【サンドカフェ in 千倉】

 

★千倉つながりの関連ページで、お薦めの宿です。興味がありましたら是非ご覧下さい。
フランス映画とシンクロした宿【ペンション・バードランド in 千倉】

 

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